268. Prettiest Girl in the World 世界でいちばん、かわいい娘

Prettiest Girl in the World 世界でいちばん、かわいい娘 : Ry Cooder ライ・クーダー

 この曲はインストゥルメンタルなので 『一緒に歌える』 というコンセプトからは外れますが、きれいな曲なので採り上げてみました。 20年以上愛聴していますが、疲れた心に良く効きます。


Alubm : Pecos Bill (Import from U.S.)
  ペコス・ビル

Released: 1988
Written by: Ry Cooder
Produced by: Ry Cooder

  ライ・クーダーについて:
Ry Cooder
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 この曲を収めたアルバムは、アメリカ西部の大ぼら話をロビン・ウィリアムスが様々な声音(こわね)を駆使して語り、それにライ・クーダーが音楽を付けたものです。 ストーリーはコヨーテに育てられた少年ビルが、カウボーイを真似て馬代わりのクーガーにまたがり、ガラガラ蛇で投げ縄の練習をするうちに一人のカウボーイと出会い、やがてカウボーイたちの頭(かしら)となって、最後は巨大竜巻にロデオのようにまたがったまま空高く上って行ってしまうというお話です。

 ストーリー (24:16) がパート1とパート2に分かれているのは、同じ内容で出ていた カセット・テープ に合わせてのことでしょう。 日本の国内版には英語と日本語の対訳も付いていますが、これで英語の勉強をするのはお勧めしません。 ほとんど冗談みたいな内容ですから。
 この曲はパート2の始めに流れる曲で、リオ・グランデ川を大なまずに乗った少女が下ってくるのを見たビルが、その少女に一目惚れして「俺の女房にならないか」―とプロポーズする場面で使われていました。 ミュージシャンのクレジットが一切無いのでキーボードなどは誰が弾いているのか分かりません。 当時の交友関係から考えられるのはジム・ディッキンソンかヴァンダイク・パークスですが、弦楽器以外にアコーディオンなどもこなせるライ・クーダーのことですから、案外全部自分で演奏しているのかもしれません。

 ストーリーの他にオマケとして、話の中で使われた曲が4曲収められていますが、最後の "Cowboy's Prayer" (カウボーイの祈り)も短いけれどきれいな曲です。 ストーリーの中ではライ・クーダーがギターで弾く "Home on the Range" (峠の我が家)も聴けるのですが、サウンド・トラックとして収められていないのはオリジナルでないからでしょうか。

曲目リスト:
(ストーリー)
  1. Pecos Bill, Pt. 1   1.ペコス・ビル(パート1) 15:40
  2. Pecos Bill, Pt. 2   2.ペコス・ビル(パート2) 8:35
(サウンド・トラック)
  3. Pecos Bill   3.ペコス・ビルのテーマ 2:08
  4. Prettiest Girl in the World   4.世界でいちばん、かわいい娘 2:05
  5. Up and up They Went   5.上へ、上へ 2:59
  6. Cowboy's Prayer    6.カウボーイの祈り 1:39

Prettiest Girl in the World 『世界でいちばん、かわいい娘 』を聴く: 2:05
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ジャンル : 音楽

267. Only the Lonely オンリー・ザ・ロンリー

Only the Lonely オンリー・ザ・ロンリー : Roy Orbison ロイ・オービソン

 "The Big O" (ビッグ・オー)ことロイ・オービソン初のヒット曲で、アメリカとカナダのシングル・チャートで2位、イギリスでは1位となりました。


1960 UK Single
Alubm : Greatest Hits of Roy Orbison
  グレイテスト・ヒッツ

Released: 1960
Written by: Roy Orbison, Joe Melson
Conductor (Orchestra And Chorus): Bob Moore

  ロイ・オービソンについて:
Roy Orbison
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 ロイ・オービソンは始めの内こそヒットに恵まれませんでしたが、この曲を皮切りにヒット曲を連発するようになり、1964年には最大のヒットとなる "Oh, Pretty Woman"(オー・プリティ・ウーマン)でピークを迎えます。 でもビートルズを始めとするブルティッシュ・ロックの台頭や、ラジオからTVへとメディアの中心が移って行く中で人気は下降線をたどって行きました。 ロイ・オービソンの魅力は何と言っても伸びやかな歌声とせつない歌詞やメロディなのですが、いかんせんルックスで勝負できる人ではありませんでしたから・・・

 ロイ・オービソンのファンであるブルース・スプリングスティーンは "Thunder Road"(サンダー・ロード)という曲の中で、
As the radio plays, Roy Orbison singing for the lonely
ラジオから、 ロイ・オービソンがさびしい人たちのためにうたう歌が流れてくる
―と歌っていました。

 1987年にロイ・オービソンが "Rock and Roll Hall of Fame"(ロックの殿堂)入りを果たした時、ブルース・スプリングスティーンは会場でロイのためにスピーチをして、
I wanted to make a record with words like Bob Dylan that sounded like Phil Spector, but most of all I wanted to sing like Roy Orbison.
レコードを作る時はボブ・ディランのような歌詞を書き、フィル・スペクターのようなサウンドにして、そして何よりもロイ・オービソンのように歌いたかった。
―と語っています。 
 ロイ・オービソンは『ブルースがあまりに褒(ほ)めてくれるので、自分の言うことが無くなってしまった』―と語り、ブルースの持っていた原稿を指差して、「それ、使ってもいいかい?」―と冗談を言ったとか。

 1888年にはジョージ・ハリスン、ボブ・ディラン、トム・ペティ、ジェフ・リンらと結成した覆面バンド(?)『トラベリング・ウィルベリーズ』がヒットして久々にカム・バックを果たしますが、元々悪かった心臓病のためその年の12月に心筋梗塞で亡くなってしまいました。 
 ジェフ・リンのプロデュースによる遺作アルバム "Mystery Girl"(ミステリー・ガール:1989年)は全米5位のヒットとなりましたが、個人的にも好きなアルバムなので、このブログでもその中から "California Blue" (カリフォルニア・ブルー)を以前に採り上げています。
 1990年には 『プリティ・ウーマン』 という映画で "Oh, Pretty Woman"(オー・プリティ・ウーマン)が使われてリバイバル・ヒットしていますが、既にロイ・オービソンはこの世にいませんでした。



  ●歌詞と対訳●

(Dum, dum, dum, dumdy-do, ah)
(Whoa, yeah, yeah, yeah-yaa)
(Oh, whoa, whoa, whoa-oow, ah-ah)
(Only the lonely)   (孤独な人だけが)
(Only the lonely)   (さびしい人だけが)


Only the lonely   孤独な人だけが
(Dum, dum, dum, dumdy-do, ah)
Know the way I feel tonight   今夜のぼくの気持ちを知っている ※
(Whoa, yeah, yeah, yeah-yaa)
Only the lonely   一人ぼっちの人だけが
(Dum, dum, dum, dumdy-do, ah)
Know this feeling ain't right   この嫌な気分をわかってくれる ※
(Dum, dum, dum, dumdy-do, ah)

There goes my baby   彼女が いなくなってしまったんだ ※
(Pa, pa, pa, pa)
There goes my heart   大好きな人が 去ってしまったんだ
(Pa, pa, pa, pa)
They've gone forever   永遠に 逢えなくなってしまうほど
(Pa, pa, pa, pa)
So far apart     それほど 遠く離れてしまったんだ
(Pa, pa, pa, pa)
But only the lonely   さびしい人だけが
Know why ... I cry    どうしてぼくが泣いているのか 分かるだろう
Only the lonely    一人ぼっちの人だけが

(Dum, dum, dum, dumdy-do, ah)
(Whoa, yeah, yeah, yeah-yaa)
(Oh, whoa, whoa, whoa-oow, ah-ah)
(Only the lonely)
(Only the lonely)


Only the lonely   孤独な人だけが
(Dum, dum, dum, dumdy-do, ah)
Know the heartaches I've been through  ぼくが受けた心の痛みを分かってくれる ※
(Whoa, yeah, yeah, yeah-yaa)
Only the lonely    さびしい人だけが
(Dum, dum, dum, dumdy-do, ah)
know I cry and cry for you  ぼくがきみのために 泣き続けているのを知っている ※
(Dum, dum, dum, dumdy-do, ah)

May be tomorrow   もしかして 明日には
(Pa, pa, pa, pa)
A new romance   新しい恋(ロマンス)と出会って
(Pa, pa, pa, pa)
No more sorrow   悲しみとは さよならできるかも
(Pa, pa, pa, pa)
But that's the chance   でも そんなチャンスは
(Pa, pa, pa, pa)
You've gotta take   きみの身に ※
If you're lonely heartbreak  さびしい失恋でも起こって
Only the lonely   一人ぼっちにならなければ (ありえないだろう)
(Dum, dum, dum, dumdy-do, ah)


※ Know the way:よく知っている。
※ ain't right: is not right などのくだけた言い方で、「何かおかしい」とか「どこか調子が悪い」といった感じ。
※ there goes: どこかへ行って(消えて)しまう、~が(い)なくかる。
※ my baby も my heart も「ぼくの彼女」のこと。
※ have been through: 経験する、体験する。
※ cry and cry: 心の底から泣く、泣いて泣いて泣き続ける。
※ (have) gotta(get to) take: ~しなきゃ(ならない)。
※ heartbreak: 胸が張り裂ける(ような思い)、失恋、傷心、心痛。


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266. The Loco-Motion ロコ・モーション

The Loco-Motion ロコ・モーション : Little Eva リトル・エヴァ

 「リトル・エヴァ」こと "Eva N. Boyd"(エヴァ・ボイド)によって歌われたこの曲は1962年に全米1位となりました。 この曲は色々な人が歌っていますが、この12年後にグランド・ファンク・レイルロードによるカヴァーが同じく全米1位となり、更に14年後の1987年にはカイリー・ミノーグのヴァージョンが全米3位となっています。


Alubm : the Locomotion
  Best Of Little Eva

Released: 1962
Written by: Gerry Goffin, Carole King (キャロル・キング)
Produced by: Gerry Goffin (ゲリー・ゴフィン)

  「ロコ・モーション」について:
Little Eva
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 リトル・エヴァはゲリー・ゴフィン&キャロル・キング夫妻の家でベビー・シッターとして働いていて、それについては色々な説が伝えられているのですが、彼女が歌えることを知っていた夫妻がこの曲を彼女に歌わせたというのが真相のようです。

 タイトルの "Loco-Motion"(ロコ・モーション)は辞書を引くと「移動」とか「運動」と出てきますが、アメリカで "Locomotive" というと機関車のことで、蒸気機関車のSL は "Steam Locomotive" の頭文字ですし、"Loco-man" だと「鉄道員」となります。
 この歌詞では最新のダンスの名前ということになっていますが、実を言うとそんな踊りは無く、この曲がヒットしてから急いで振りを考えたとか。 機関車の車輪をつないでいるロッド(横棒)のモーション(動き)を真似て、子供が電車ごっこをするみたいな振り付けをしていました。

 1974年のグランド・ファンクのバージョンは、スタジオでギタリストの Mark Farner(マーク・ファーナー)がこの曲を口笛で吹いていたのがキッカケで生まれたとか。 プロデューサーはトッド・ラングレンで、彼らにとって最大のヒット曲となりました。 現在TVのコマーシャルで使われているのは彼らのヴァージョンみたいです。 
→ Grand Funk Railroadグランド・ファンク・レイルロード:"The Loco-Motion" (ロコ・モーション)

The Loco-Motion 『ロコ・モーション』を聴く:Little Eva リトル・エヴァ)
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

Everybody's doin' a brand-new dance, now   みんなで 最新のダンスを踊りましょう ※
(Come on baby, do the Loco-motion)   (さあ みんな、ロコモーションをしよう) ※
I know you'll get to like it    それを好きにさせてあげる
if you give it a chance, now   機会を与えてくれるなら 
(Come on baby, do the Loco-motion)   (早く、ロコモーションを踊ろう) ※

My little baby sister can do it with me;   ちっちゃな妹だって わたしと一緒に踊れるの
It's easier than learning your A-B-C's,   ABCを習うより 簡単なんだから
So, come on, come on,    だから、 さあさあ、 こっちに来て
do the Loco-motion with me.   一緒にロコモーションしましょう

You gotta swing your hips, now.    腰を振って、さあ ※
Come on, baby.      カモン、ベイビィ
Jump up. Jump back.    飛び跳ねて、 後ろに跳んで
Well, now, I think you've got the knack.   そう、コツをつかんだようね ※
woah, woah

Now that you can do it,    さあ、それができるようになったなら
let's make a chain, now.   鎖(チェーン)みたいに つながりましょう
(Come on baby, do the Loco-motion)   (さあ、みんなでロコモーションをしよう)
A chug-a chug-a motion like a railroad train, now. 機関車のシュッシュって動きを真似て ※
(Come on baby, do the Loco-motion)   (さあ、みんなでロコモーションを踊ろう)

Do it nice and easy, now,    気持ちよく、 気軽に踊りましょう
don't lose control:     でも 我を忘れちゃダメ ※
A little bit of rhythm    リズム感なんて 少しあればいいの
and a lot of soul.     気持ちを いっぱい込められるなら ※
Come on, come on,   さあ、いらっしゃい
do the Loco-motion with me.   一緒に ロコモーションを踊りましょう

(間奏)

(Yea, yea, yea, yea ..)
Move around the floor in a Loco-motion.   ロコモーションで 床の上をまわろう
(Come on baby, do the Loco-motion)   (さあ ベイビィ、ロコモーションをしよう)
Do it holding hands if you get the notion.  やり方が分かったら (互いに)手をつないで ※
(Come on baby, do the Loco-motion)      (さあ ベイビィ、ロコモーションを踊ろう)

There's never been a dance that's so easy to do.  こんな簡単なダンス今まで無かったでしょ
It even makes you happy when you're feeling blue,  ブルーな気分の時でもハッピーになれる
So, come on, come on,     だから さあ、 こっちに来て
do the Loco-motion with me.   いっしょに ロコモーションを踊りましょう

(アドリブ:以下、聴き取りによる)
(Come on, do the Loco-motion)
You gotta swing your hips, now.    腰を振って、さあ
(Come on, do the Loco-motion)
That's right, you showin' fine   そうそう、 とてもいいわよ ※
(Come on, do the Loco-motion)
Come on baby,      さあさあ、ベイビィ
(Come on, do the Loco-motion)
mmm ... Jump up. Jump back.    飛び跳ねて、 後ろに跳んで
(Come on, do the Loco-motion)
You're lookin' good   なかなか いいわよ ※
(Come on, do the Loco-motion)
mmm ... Jump up. Jump back...    飛び跳ねて、 後ろに跳んで・・・


※ brand-new: 最新の、生まれたての、できたての、まっさらの、バリバリの、新品の。
※ Loco-motion:辞書では「運動」、「動き」と出てくるが、ここでは "Steam Locomotive" (SL=蒸気機関車)のイメージで、機関車の車輪をつなぐロッド(横棒)の動きを真似た踊りのこと。 もっとも踊りの方は、曲がヒットしたので後から作ったらしい。
※ Come on: こっち来て、さあさあ、早く早く。 頑張って、元気出して、しっかりして。
※ gotta = (have) got to の略で、「~しなきゃ」くらいの意味。
※ have got the knack: コツ(呼吸)をつかむ。 例:I've got the knack of kendo.剣道の呼吸をつかんだ。
※ chug-a chug-a: 機関車の「シュッシュッ」というような音。 この場合は車輪をつなぐサイド・ロッドの動きを真似て、肘を曲げて動かす仕草のこと。

※ lose control: 自制心を失くす、我を忘れる。 カッとなる、キレる。
※ with a lot of soul:精魂を傾ける。
※ get the notion: この場合は「理解できた」くらいの感じ。notion(考え) と motion(動き)で韻を踏んでいる。
※ That's right: そうそう、そう(だ)よ、その通り。
※ You are looking good: (格好などが)なかなかいいね。


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265. Spanish Harlem スパニッシュ・ハーレム

Spanish Harlem スパニッシュ・ハーレム : Ben E. King ベン・E・キング

 ベン・E・キングがソロになって最初のヒット曲で、アリサ・フランクリンやクリフ・リチャードなど、多くのカヴァーがあります。


Alubm : Stand By Me
  スタンド・バイ・ミー (ベスト)
(試聴可)
Released: 1961
Written by: Jerry Leiber, Phil Spector
Produced by: Jerry Leiber, Mike Stoller
Orchestra Arranged by : Stan Applebaum
   ベン・E・キングについて:
Ben E. King
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 ベン・E・キングはドリフターズのリード・シンガーとして幾つものヒットがありますが、’60年にソロに転向してからリリースしたシングルの内、5枚目に当たるこの曲でやっと全米10位くらいのヒットになりました。 シングルのB面に入っていた "First Taste of Love" もこの後中ヒットしますが、英国ではなぜか "First Taste of Love" がA面でこの曲がB面という逆転現象が起きています。 そしてその後リリースされたのが最大のヒットとなった "Stand by Me" (スタンド・バイ・ミー:No.60 )でした。

 この曲ではソング・ライティングにフィル・スペクターの名前がクレジットされていて、自身のボックス・セットにもこの曲が入っていますが、どこまで曲作りに参加しているのかは分かりません。 シングルとアルバム・ヴァージョンでも少し違うみたいですが、ここでは一般的なヒット・シングル集にあるヴァージョンを選んでみました。 50年くらい前の曲なのでモノラルですが、今とはだいぶ違うゆったりした感じが楽しめます。

 タイトルの "Spanish Harlem"(スパニッシュ・ハーレム)は貧しいヒスパニック系の(スペイン語を話す)人たちが暮らす貧民街のことで、そこに咲いた一本の赤いバラのことを歌っていますが、歌詞を読んでみるとどうも黒い瞳をしたヒスパニックの女性のようです。 日本ならば、「掃(は)き溜めに鶴(つる)」―といったところでしょうか。

Spanish Harlem 『スパニッシュ・ハーレム』を聴く:
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

There is a rose in Spanish Harlem   スパニッシュ・ハーレム(貧民街)の 一本のバラ ※
A red rose up in Spanish Harlem   貧しいヒスパニックの人たちの町に咲く 一本の赤いばら
It is a special one,    それは とても特別なもの
It's never seen the sun   太陽の出ている(昼)間は 顔を見せず
It only comes out when the moon is on the run  月が(夜空を)巡る時と
And all the stars are gleaming    全ての星が輝いている間だけ 現れるのだから
It's growing in the street right up through the concrete
  それは 硬いコンクリート(の地面)を突き抜けて 真っ直ぐに育ったけど
But soft and sweet and dreamin'   でも 柔らかで優しい 夢を見ているんだ

There is a rose in Spanish Harlem   スパニッシュ・ハーレムの 一本のバラの花
A red rose up in Spanish Harlem   スパニッシュ・ハーレムに咲く 真っ赤なバラの花
With eyes as black as coal that look down in my soul
   石炭のような黒い瞳で うつむきながらぼくの心の中をのぞき込むと ※
And starts a fire there and then I lose control
   その場で火が着いたように ぼくは自制心を失くしてしまう ※
I have to beg your pardon    ぼくはあなたに 許しを乞わなければ ※
I'm going to pick that rose and watch her as she grows in my garden
   ぼくはそのバラを摘んで ぼくの庭で育って行くのを じっと見つめていたいと

(間奏)

I'm going to pick that rose and watch her as she grows in my garden
   ぼくはそのバラを摘んで ぼくの庭で育って行くのを じっと見つめていたいんだ

(There is a rose in Spanish Harlem)   (スパニッシュ・ハーレムに咲く 一本のバラの花)
La-la-la, la-la-la, la-la-la-la
(There is a rose in Spanish Harlem)   (スパニッシュ・ハーレムに咲く 一本のバラの花)
La-la-la, la-la-la, la-la-la-la
(There is a rose in Spanish Harlem)


※ Spanish Harlem: ハーレムはアメリカで主に黒人たちの住むスラム街だが、この場合はスペイン語を話すヒスパニック系住民の生活する貧民街のこと。
※ look down: うつむいて、下を向いて見る、見下ろす、俯瞰する。
※ starts a fire: 火を付ける、火事を出す。 やる気を起こす。
※ there and then: その場ですぐに。
※ beg someone's pardon: ~に謝る、謝罪する、許しを請う。


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ジャンル : 音楽

264. Georgy Girl ジョージー・ガール

Georgy Girl ジョージー・ガール : The Seekers シーカーズ

 口笛に似たイントロが印象的なこの曲は、 "Georgy Girl" (’66年英国映画)という同名映画の主題歌としてヒットしました。 英国のチャートで3位、アメリカのビルボードで2位、シーカーズの地元オーストラリアで1位となり、アカデミー賞でも "Best Original Song" (最優秀歌曲賞)を受賞しています。


Alubm : Come the Day
  Very Best Ot the Seekers

Released: 1966
Written by: Tom Springfield (music), Jim Dale (lyrics)
Produced by: Tom Springfield

  The Seekers:
The Seekers
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 シーカーズはオーストラリア出身の四人組で、イギリスに渡って活動していました。 ビートルズを始めとするブリティッシュ・ロック全盛の時代にあって、アコースティック・ギターやウッド・ベースで演奏する彼らはアメリカのニュー・フォークの人たちとも違っていて、今聴いても何か新鮮な感じさえします。 実を言うとこの曲のことはすっかり忘れていたのですが、45年ぶりに聴いてみたらあまりの懐かしさにすっかりハマってしまいました。

 タイトルの "Georgy Girl"(ジョージー・ガール)ですが、主人公の名前 "Georgina"(ジョージナ:女性の名)から付けられたニック・ネームのようです。 『"George"(男の名)みたいな娘』―というのは彼女がのっぽで野暮ったい格好をしたサエない女の子だったからでしょう。

 映画でのジョージナは貧しいワーキング・クラス(労働者階級)のロンドンっ子。 音楽の才能はあるものの、のっぽでダサい彼女は22歳になっても男の子から声がかからず、自分でも魅力が無いと思っているせいか一人のボーイ・フレンドもできません。
 そんな彼女に唯一目をかけてくれるのは、彼女の親が住み込みで働いている家の実業家ジェームズでした。 第二の父親のように彼女に接し、子供好きな彼女のために自宅をダンス教室のスタジオとして使わせてくれるのですが、妻との愛が無い49歳のジェームズは大人になったジョージナを一人の女性として見るようになります。
 ジョージナは、美人だけど冷たいルーム・メイトのメレディス(何とシャーロット・ランプリング)と一緒に暮らしていましたが、そのメレディスが妊娠。 メレディスはボーイ・フレンドのジョスと仕方なく結婚することになり・・・ というのがリンク先の英文を読んでみたストーリーなのですが、当時まだガキだった私はラジオから聴こえて来るこの曲のイメージだけが全てであり、詳しいことは知りません。 (詳しくはWebで)



The Seekers (シーカーズ):
  Bruce Woodley(ブルース・ウッドリー): 6-string guitar, mandolin, vocals
  Judith Durham(ジュディス・ダーラム): lead vocals
  Keith Potger(キース・ポトガー): 12-string guitar, banjo, vocals
  Athol Guy(アソール・ガイ): double bass, vocals

Georgy Girl 『ジョージー・ガール』を聴く: (2:20)

  ●歌詞と対訳●

Hey there, Georgy girl   ハーイ、こんちは、ジョージー・ガール
Swingin' down the street so fancy-free   自由気ままに 通りを歩いて行くけど
Nobody you meet could ever see   あなたと会う人たちは 誰も分からないのね
the loneliness there - inside you   あなたの心の中にある さびしさを

Hey there, Georgy girl   こんにちは、ジョージ(男の名)みたいな女の子
Why do all the boys just pass you by?  なぜ男の子たちは皆 あなたの前を素通りするの?
Could it be you just don't try    あなたがただ やってみようとしないから?
or is it the clothes you wear?   それとも あなたが着ている服のせいかしら?

You're always window shopping   あなたはいつも ウィンド・ショッピングするだけで
but never stopping to buy   決して買うために 立ち寄ることはないの
So shed those dowdy feathers and fly  それで彼女はあんな野暮ったい服で飛び回ってるのね
- a little bit     ちょっぴり (野暮かも)

Hey there, Georgy girl   ねえ、ちょっと、生娘(きむすめ)のジョージーさん
There's another Georgy deep inside  心の奥に住んでる もう一人のジョージーさん
Bring out all the love you hide   あなたが隠しているあらゆる愛情を 外に向けて発揮してみせて
and, oh, what a change there'd be   そしたら、何という変化が訪れることかしら
The world would see a new Georgy girl  世界は 新しいジョージー・ガールを見ることでしょう  

[Instrumental Interlude]  (間奏)

Hey there, Georgy girl   ハーイ、そこのジョージー・ガール
Dreamin' of the someone you could be   (素敵な)誰かさんを 夢に思い描いても
Life is a reality,     人生は (厳しい)現実よ
you can't always run away   あなたはいつも (現実から)逃げられる訳じゃない

Don't be so scared of changing    変わることを そんなに怖がらないで
and rearranging yourself    そしてあなた自身を 変えることを(恐れないで)
It's time for jumping down from the shelf  その棚の上から 飛び降りる時がきたの
- a little bit    少しだけ (勇気を出して)

Hey there, Georgy girl   ねえ、ちょっと、まだ生娘のジョージーさん
There's another Georgy deep inside  心の奥に住んでる もう一人のジョージーさん
Bring out all the love you hide   あなたが隠している全ての愛を 外の世界で咲かせてみせて
and, oh, what a change there'd be   そしたら、何という変化が訪れることかしら
The world would see a new Georgy girl  この世界は 生まれ変わったジョージー・ガールを見ることになるでしょう 

(Hey there, Georgy girl)   (だから、ジョージー・ガール)
Wake up, Georgy girl    目を覚まして、ジョージー・ガール
(Hey there, Georgy girl)    (ヘイ、ジョージー・ガール)
Come on, Georgy girl    さあ早く、ジョージー・ガール ※
(Hey there, Georgy girl)    (ちょっと、ジョージー・ガール)
Wake up, Georgy girl...    目を覚ますの、ジョージー・ガール・・・


※ Hey there: ハーイ、ハロー、やあ、こんにちは、などの挨拶言葉。
※ Georgy: Georgina (George の女性名) が彼女の本名だが、大柄なせいかそう呼ばれている。
Girl は未婚の娘に対する呼びかけだが、彼女は22歳でまだボーイフレンドが出来たことがない生娘。
※ Swingin'(swinging):気ままに。
※ down the street:通り(道)を行く(進む)。
※ fancy-free:自由に、無邪気に、恋を知らない。
※ window shopping:商品を買わず、店の窓越しに眺めて歩くだけのこと。

※ dowdy: (服装が)みすぼらしい、野暮ったい、さえない、時代遅れの。
※ feathers:(複数形で)《古語》衣装、装い。
※ fly: 飛び回る、駆け回る。(旗などが)ひるがえる。 (髪などを)なびかせる。
※ bring out: (才能、真価などを)引き出す、伸ばす、発揮する。 (外に)持ち出す、連れ出す。 (花を)咲かせる。

※ run away: 逃げ出す、逃走する、高飛びする。(現実から)逃避する。 駆け落ちする、家出する。
※ rearranging: (部屋などの)模様替え、配置換え。
※ It's time for: ~するのにふさわしい時だ。 潮時だ。
※ shelf: 棚。 前の "self" (自身)と並べて韻を踏んでいる。
※ Come on: (命令形で)1.さあ来なさい、さーさー、早く早く。 2.頑張れ、しっかりしろ、元気を出して。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

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