240. Shiver Me Timbers シヴァー・ミー・ティンバース

Shiver Me Timbers シヴァー・ミー・ティンバース : Tom Waits

 トム・ウェイツの曲を採り上げるのは三度目ですが、これはセカンド・アルバムから家族や友人から離れて一人船出する男の歌です。


Alubm : The Heart of Saturday Night
  土曜日の夜
(試聴可)
Released: 1974
Written by: Tom Waits
Produced by: Bones Howe

  トム・ウェイツについて:
 Tom Waits
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 この曲を含むセカンド・アルバムは今でこそ名盤と言われておりますが、当時はほとんど売れなかったようでシングル・カットされた曲もありません。 この頃のトム・ウェイツはまだそんなにしわがれ声になってはおらず、Side one (A面)はメロディアスな佳曲が多いので良くA面を聴いていました。 Side two はやや暗めのジャジーな曲が並んでいます。(レコードの場合)

 この曲は"sailing"(船旅、航海)を歌ったものですが、今どき帆をかけて帆走する船などあまりありませんから、あくまでも比喩的なものです。 タイトルにある "Timbers" も「船材」とか「肋材(ろくざい)」など船の木材のことで、きしむ声をあげて俺の船出を祝ってくれといった内容になっています。 ある意味身勝手な男と言えなくもありませんが、大体男の心の中はこんなものでしょう。

 男の歌ではありますが、ベット・ミドラーのベスト版にこの曲のカヴァー(ライヴ)が入っています。 女性の立場から歌詞を少し変えてありますが、このヴァージョンもなかなか良いので、併せて聴いてみて下さい。
 曲の前のおしゃべりで 「Sea」 の付く言葉として、「Sea horses(タツノオトシゴ)」、「Sea-shells(貝殻)」の後に、「C Minors(ハ短調)」といったジョークが入ります。
→ Bette Midler (ベット・ミドラー)のヴァージョン 4:43

* Tom Waits - Vocals, Piano, Guitar
* Pete Christlieb - Tenor Sax
* Bill Goodwin - drums
* Jim Hughart - upright bass
* Bob Alcivar - Arranger

Shiver Me Timbers 『シヴァー・ミー・ティンバース』を聴く: 4:27
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

(I'm) leavin' my fam'ly   家族を置き去りにして
Leavin' all my friends   友だちからも みんな離れて
My body's at home   俺の体は 家にあっても
But my heart's in the wind   心はすでに 風の中
Where the clouds are like headlines   ヘッドライン(見出し文字)みたいな雲が
On a new front page sky   刷り立てのトップ・ページの様な 空の上に延びている
My tears are salt water   俺の涙は 海の水
And the moon's full and high   月は満ちて 高く昇っている

And I know Martin Eden's   あの マーティン・イーデンは ※
Gonna be proud of me   俺を誇りに思ってくれるだろう
And many before me   そして多くの 俺の先人たち―
Who've been called by the sea   この海に惹かれた者たちも(同様に)
To be up in the crow's nest   (マストの)上の 見張り台から ※
Singin' my say   俺の言いたいことを 歌おう   
Shiver me Timbers   きしんでくれ ティンバー(船板)たち
I'm sailin' away   俺は 出帆するのだから

And the fog's liftin'   霧が 晴れてきて
And the sand's shiftin'   砂が 退(ひ)き始めて 
I'm driftin' on out   俺は(海上へと) 滑り出して行く
Ol' Captain Ahab   老エイハブ船長だって ※
He ain't got nothin' on me, now.   俺には 何もできないだろう

So swallow me,   だから 俺の言うことを聞いて ※
don't follow me   俺の後を追わないでくれ
I'm travelin' alone   俺は一人で 旅に出るのだから
Blue water's my daughter   青い(海の)水は 俺の娘
I'm gonna skip like a stone   俺は(その上を)飛び跳ねる小石のようだ

(間奏)

(So) please call my missus   だから 俺の女房に電話して ※
(Gotta) tell her not to cry   泣かないでくれと 伝えてくれないか
('Cause) my goodbye is written   俺の さよならは 書いてあるからって
By the moon in the sky   あの 夜空に浮かぶ 月の中に
Hey, and nobody knows me   誰も 俺のことを知らないし
I can't fathom my stayin'   いつまで居られるかは 俺にも判らない
Shiver me timbers   きしんでくれ ティンバー(船板)よ
I'm a sailin' away   俺は 出帆(しゅっぱん)するのだから

And the fog's liftin'   霧が 晴れてきて
And the sand's shiftin'   砂が 退き始めて 
I'm driftin' on out   俺は(海上へと) 滑り出して行く
Ol' Captain Ahab   老エイハブ船長だって
He ain't got nothin' on me   俺には 何もできないだろう
So come and swallow me,   だから 俺の言うことを聞いて
(don't) follow me   俺の後を追わないで
I'm trav'lin' alone   俺は一人で 旅に出る
Blue water's my daughter   青い(海の)水は 俺の娘
I'm gonna skip like a stone   俺は(その上を)飛び跳ねる小石のようだ

I'm leavin' my fam'ly   俺は 家族を置き去りにして
Leavin' all my friends   友だちもみんな 捨て去って
My body's at home   俺の体は 家にあっても
But my heart's in the wind   心はすでに 風の中
Where the clouds are like headlines   ヘッドライン(見出し文字)みたいな雲が
On a new front page sky   刷り立てのトップ・ページの様な 空の上に延びている

Shiver me timbers   きしんでくれ ティンバー(船板)たち
'Cause I'm a sailin' away   俺は 出帆して行くのだから


※ Martin Eden :ジャック・ロンドンの自伝的長編小説 「マーティン・イーデン」の主人公。 ジャック・ロンドンはサーフィンをハワイからカリフォルニアに伝えた人物で、映画「タイタニック」の主人公ジャックはジャック・ロンドンをモデルにしたとも言われる。
※ crow's nest:「カラスの巣」のことだが、帆船ではマストの上に張られた見張り台。
※ Old Captain Ahab :小説「白鯨」に出てくる、ものすごい執念の老船長。
※ swallow :「ツバメ」には、「飲み込む」、「鵜呑みにする」、「耐える」といった意味もありますが、自分の身勝手なわがままを聞いてくれという風に訳してみました。
※ missus:(口語)女房、細君。


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239. I Did It for Your Love フォー・ユア・ラヴ

I Did It for Your Love フォー・ユア・ラヴ : Glenn Frey グレン・フライ

 今回は夏の終りにピッタリの、切ないバラードをお届けします。


Alubm : Soul Searchin'[Import, from US]
  ソウル・サーチン

Released: 1988
Written by: Glenn Frey, Jack Tempchin
Produced by: Glenn Frey, Barry Beckett, Elliot Scheiner

  グレン・フライについて:
Glenn Frey
 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』  

 イーグルス解散後もコンスタントにアルバムを発表し続けていたのはグレン・フライで、「やっぱり曲が書けて歌える人は強いな」―と思わせる活動ぶりでした。 「ぼくはロックを歌わせたらドン・ヘンりーには敵(かな)わない、バラードを歌わせたらティモシー・B・シュミットには敵わない」―と本人は言っていますが、なかなか良い曲を書くし、ドン・ヘンりーの鼻声より私は好きなのですが・・・

 この曲を含むアルバムはソロになってから三作目で、「True Love」(トゥルー・ラヴ )がヒットしていましたが、バランスの良いアルバムで当時は結構気に入ってよく聴いていました。
 この曲はシングル・カットされていませんし、ベスト版にも含まれていないのですが、好きな曲なので採り上げてみました。 スローなバラードで歌いやすいですしね。

Glenn Frey : synthesizer, bass, guitar, percussion, piano, drums, keyboards, vocals

I Did It for Your Love 『フォー・ユア・ラヴ』を聴く:
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

Another lonely night    またいつもの さびしい夜がやって来て
Under the spell of the summer moon   夏の月に 魅せられて ※
I heard the wind sing a lonely tune   風が さびしい調べを歌うのを聴いた
I did it for your love   きみを愛すればこそ したことだったんだ

I waited by the shore   ぼくは 浜辺で待っていた
Just for a glimpse of you,    ただ きみが一目見たくて
nothing more     それだけのことさ ※
I heard the wind tell the stars above   風が 天上の星たちにささやくのを聴いた
I did it for your love   きみのために したことだったんだ

How can I believe in love   どうして 愛を信じられるだろう
when all that I can see   すべてを 見てしまった後で
Is everything it's done to you and me?   きみとぼくは すべて終わってしまったのに

I went the extra mile   ぼくは 少し先を行ったけど ※
Did everything just to see you smile   すべては きみの笑顔が見たかっただけ
Somehow, I knew it was all worth while   なぜか、ぼくには全て価値があることに思えた ※
'cause, I did it for your love   なぜって、それは きみのためにしたことだったから

(間奏)

The leaves will soon be turning,   (秋になれば) 木の葉は じきに色づいて
then falling to the ground    やがて 大地に落ちるだろう
I'll face the cold of winter,    これから冬の寒さに 向かわねばならないのに
but you won't be around     ぼくのそばに きみはいない

Another lonely night,   また いつものさびしい夜がやって来て
Somehow, it all slipped through my hands   なぜか、すべてはこの両手をすり抜けてしまった※
Somehow, I knew you would understand   どうしてなのか、きみなら分ってくれると思ってた
I did it for your love   それはきみのために したことだったから

I did it for your love   きみを愛すればこそ したことだったんだ

I did it for your love   それはきみのために したことだったんだ


※ under the spell:~の虜になる、~に魅せられる、~の魔力に取りつかれる。
※ nothing more:直訳すると「それ以上のものでない」で、「~にすぎない」、「~でしかない」。
※ the extra mile:直訳すると「1マイル(1.6km.)余計に」となりますが、比喩的な表現です。
※ worth while:価値がある、やり甲斐がある。
※ slip through:~から滑り落ちる、~をすり抜ける。


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238. Indian Summer インディアン・サマー

Indian Summer インディアン・サマー : The Doors ドアーズ

夏の終りに聴きたい曲ということで、今回はドアーズのこの曲を選んでみました。


Alubm : Morrison Hotel (Import)
  モリソン・ホテル
(試聴可)
Released: 1970
Written by: Morrison, Krieger
Produced by: Paul A. Rothchild

  ドアーズについて:
 Ray (Key), Robby (Gu), John (Dr), Jim (Vo)
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 9月になっても一向に暑さが去りませんが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

 "Indian Summer"(インディアン・サマー)というタイトルは辞書を引くと「秋から冬にかけての小春日和」―と出てきますが、アメリカでは夏が終わる頃にまた残暑がぶり返すことも指すみたいで、ここではそのように解釈してみました。 「インディアン」という言葉自体、アメリカの先住民を指したり(最近は「native:ネイティヴ」と言ったりします)、実際のインド人を指したりと、意味がはっきりしません。

 まあそれはともかくとして、この曲は歌詞がたった4行しかありません。 それを繰り返し歌っているだけですが、とても好きな曲なので採り上げてみました。 いつものようにジムが歌詞を書き、ロビーが曲を付けています。
 歌詞は特に難しいところも無く、「Best」と「Rest」を並べて韻を踏んでいるとか、「in-the-summer」の後に、「in-dian-summer」と歌ったりして、夏といっても夏の終り頃ということが分るという内容になっています。歌詞がシンプルなだけにかえって色んな情景が浮かんできますが、夏の終りの気だるい感じが今の季節にピッタリです。

 たった2分半の、短いけれど美しい曲です。 あれからもう40年も経つのですね・・・

The Doors:
* Jim Morrison – lead vocals
* Robby Krieger – lead guitar, rhythm guitar
* Ray Manzarek – tack piano, Gibson G-101 organ, Vox Continental organ, keyboard bass.
* John Densmore – drums

Indian Summer 『インディアン・サマー』を聴く:
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳

I love you, the best   愛しているよ、最高に
Better than all the rest   他の 誰よりも

I love you, the best   愛しているよ、誰よりも
Better than all the rest   他の 誰よりも

That I meet in the summer   俺が出会ったのは 夏のこと
Indian summer   夏の終りの 残暑の頃のこと

(間奏)

That I meet in the summer   俺が出会ったのは 夏のこと
Indian summer   夏の終りの 残暑の頃のこと

I love you, the best   愛しているよ、誰よりも
Better than all,... the rest   他の 、  誰よりも



※夏の間非公開でコツコツと続けてきた新しい対訳ブログが何とか形になり、やっと手が空いたので久々に更新してみました。 
これからまだ挿絵などをプラスして行く予定ですが、本日から公開設定にして閲覧できるようにしてありますので、興味がありましたらのぞいてみて下さい。
新しいブログ → 対訳「ロビンソン・クルーソー」


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237. How to Save a Life ハウ・トゥ・セイヴ・ア・ライフ

How to Save a Life ハウ・トゥ・セイヴ・ア・ライフ~こころの処方箋 The Fray ザ・フレイ

 「ザ・フレイ」のデビュー・アルバムから、これはアルバム・タイトルにもなっているヒット曲です。


Alubm : How to Save a Life
ハウ・トゥ・セイヴ・ア・ライフ (試聴可)

Released: 2006 (US), 2007 (UK)
Written by: Isaac Slade, Joe King
Produced by: Mike Flynn, Aaron Johnson

  ザ・フレイについて:
Isaac (P,V), Ben (D), Dave(B), Joe(G)
 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』  

 このデビュー・アルバムからはファースト・シングルの "Over My Head (Cable Car)" が全米8位のヒットとなって、幸先の良いスタートとなりました。
 セカンド・シングルとしてリリースされたこの曲はTVドラマで使われたこともあって全米3位となり、同じ英語圏のカナダとアイルランドで1位、オーストラリアで2位、イギリスのシングル・チャートで3位のヒットとなっています。
 Fray (フレイ)という名前は「争い」とか「口論」という意味で、ソング・ライティングの時などメンバー同士でよくもめるので命名したそうですが、普段はいたって仲が良いとか。

 ピアノのイントロが印象的なこの曲はゆっくりと人の心に伝わるようで、これまでに300万近いダウンロード数を記録しているようです。 きれいな曲ですが、歌詞を読んだだけでは意味が分かりにくい曲でもあり、訳すのが難しい曲の一つでした。
 解説によるとこの曲は、ピアノとヴォーカルの Isaac Slade(アイザック・スレイド)が、問題がある十代の若者たちのキャンプで mentor (相談相手・助言者)として働いた時の経験が元になっているようです。

One of the youngsters I was paired up with was a musician. Here I was, a protected suburbanite, and he was just 17 and had all these problems. And no one could write a manual on how to save him.
ぼくはミュージシャンの一人の若者とペアを組むことになった。 そこでぼくは、保護された「郊外居住者」(軽蔑的な意味)の、まだ17歳のあらゆる問題を抱えた彼と一緒になった。 でも誰も「どうしたら彼を救えるか」というマニュアルは書けなかった。

Slade claims that the song is about all of the people that tried to reach out to the boy but were unsuccessful.
(アイザック)スレイドはその歌が、「その少年に救いの手を差し延べようとして、うまく行かなかった人たちみんなについて」のものだと言っている。

As Slade says in an interview, the boy's friends and family approached him by saying, "Quit [the problem behavior] or I won't talk to you again," but all he needed was some support.
(アイザック)スレイドはインタヴューに答えて、その少年の友人や家族は「その問題行動をやめるように(と彼に言い)、さもないとお前とはもう口を利かない」という言い方で彼に接していた。 でも彼に本当に必要なものは、少しのサポート(援助・支え・後押し)だったんだ。

 この歌に出てくる「彼」というのはそうした問題を抱えた十代の少年たちでしょうし、「ある種の窓がある」場所とはおそらくそうした問題児を収容する保護施設のようなところでしょう。 そうした場所で彼らのために何かをしようとしながら、接し方や援助の仕方が分らず悩んでいる「自分」が歌になっています。

 "how to save a life" は暗い曲だけど、4人が一緒になることによって、ポジティヴでハッピーな部分も見えてくる。そのコントラストがいいと思うんだ。 プロモーションのために初来日した時、アイザック・スレイドはインタビューに答えてこう語っていました。

The Fray (ザ・フレイ)・メンバー:
* Isaac Slade(アイザック・スレイド) - vocals, keyboards (founding member)
* Joe King(ジョー・キング) - lead guitar (2003-present)
* Ben Wysocki(ベン・ワイソッキー) - drums (2003-present)
* Dave Welsh(デイヴ・ウェルシュ) - bass guitar, rhythm guitar (2004-present)


* How to Save a Life 『ハウ・トゥ・セイヴ・ア・ライフ~こころの処方箋』を聴く:
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

Step one you say "we need to talk"   始めに「ぼくらは話し合いが必要だ」と きみは言い ※
He walks you say "sit down it's just a talk"  行こうとする彼にきみは「座って、ただ話そう」と言う
He smiles politely back at you    彼はそんなきみに 丁寧に微笑みを返し ※
You stare politely right on through   きみは同じ礼儀正しさでもって じっと(彼を)見つめ返した※
 
Some sort of window to your right   きみたちの右手には ある種の窓みたいなものがあって※ 
As he goes left and you stay right   彼は左に行き きみは右手にとどまるけど ※
Between the lines of fear and blame   「怖れと責任」を隔てている その間に立ちながら ※
And you begin to wonder why you came   きみは「なぜ(ここに)来てしまったのだろう?」と思い始めている

(コーラス)
Where did I go wrong,    ぼくはどこで 間違えてしまったのだろう
I lost a friend   ぼくは 友だちを失くしてしまった
Somewhere along in the bitterness   どこか 苦しみの中にいても ※  
And I would have stayed up with you all night  ぼくは一晩中 きみと一緒にいることもできたはず
Had I known "how to save a life"   「生命(いのち)の救い方」を ぼくが知っていたならば


Let him know that you know best  彼のことはきみが一番良く知っていることを 彼に知らせるんだ
Cause after all you do know best   だって やっぱり きみが一番良く知っているんだから ※
Try to slip past his defense   彼の守りを すり抜けるようにして
Without granting innocence   罪が無いと認めることをせずに ※

Lay down a list of what is wrong   何が間違っているのかのリストを 書き出すんだ ※ 
The things you've told him all along   きみが彼に これまでずっと言い続けてきたことを
Pray to God he hears you    きみの言うことを聞いてくれるように 神に祈ろう
And pray to God he hears you, and...   彼がきみの言うことを聞いてくれるようにと神に祈るんだ

(コーラス)
Where did I go wrong,    ぼくはどこで 間違えてしまったのだろう
I lost a friend   ぼくは 友だちを失くしてしまった
Somewhere along in the bitterness   どこか 苦しみの中にいても 
And I would have stayed up with you all night  ぼくは一晩中 きみと一緒にいることもできたはず
Had I known "how to save a life"   「生命の救い方」を ぼくが知っていたならば

(間奏)

As he begins to raise his voice   彼が 声を張り上げ始めたら ※
You lower yours and grant him one last choice   きみは声をひそめ 彼に最後の選択を与える
Drive until you lose the road   それは その人が道を見失うまで 突っ走るか
Or break with the ones you've followed  あるいは その人についてきた誰かと決別するか、で※
He will do one of two things   彼はその二つの内の 一つのことをするだろう
He will admit to everything    彼は すべてを認めるだろう
Or he'll say he's just not the same  それとも彼は 自分はもう以前の自分とは違うと言うだろうか ※
And you'll begin to wonder why you came   そしたらきみは「なぜ(ここに)来てしまったのか?」と思い始めるかもしれない

(コーラス・繰り返し)
Where did I go wrong,    ぼくはどこで 間違えてしまったのだろう
I lost a friend   ぼくは 友だちを失くしてしまった
Somewhere along in the bitterness   どこか 苦しみの中にいても  
And I would have stayed up with you all night  ぼくは一晩中 きみと一緒にいることもできたはず
Had I known "how to save a life"   「生命の救い方」を ぼくが知っていたならば

Where did I go wrong,    どこでぼくは 間違えてしまったのだろう
I lost a friend   ぼくは 友だちを失くしてしまった
Somewhere along in the bitterness   どこか 苦しみの中にいても  
And I would have stayed up with you all night  ぼくは一晩中 きみと一緒にいることもできたはず
Had I known "how to save a life"   「生命の救い方」を ぼくが知っていたならば

how to save a life   生命の救い方を
how to save a life   どうしたら生命を救えるかを

Where did I go wrong,    ぼくはどこで 間違えてしまったのだろう
I lost a friend   ぼくは 友だちを失くしてしまった
Somewhere along in the bitterness   どこか 苦しみの中にいても  
And I would have stayed up with you all night  ぼくは一晩中 きみと一緒にいることもできたはず
Had I known "how to save a life"   「生命の救い方」を ぼくが知っていたならば

Where did I go wrong,    どこでぼくは 間違えてしまったのだろう
I lost a friend   ぼくは 友だちを失くしてしまった
Somewhere along in the bitterness   どこか 苦しみの中にいても  
And I would have stayed up with you all night  ぼくは一晩中 きみと一緒にいることもできたはず
Had I known "how to save a life"   「生命の救い方」を ぼくが知っていたならば

how to save a life   生命の救い方を
how to save a life   どうしたら生命を救えるかを



※ step one:「一歩目」とか「最初の段階」といった感じ。
※ politely :丁寧に、礼儀正しく、やんわりと(断る)
※ stare :凝視する、じっと見つめる、じろじろと見る。
※ sort of:~みたいな、~のようなもの、一種の。  (たぶん保護施設みたいな所なのでしょう)
※ right:この場合、「右」の他に「正しい」(側)という意味にもとれます。

※ blame:「非難」、「責任」、「責め」
※ bitterness:1)苦味、苦痛、苦しみ。 2)恨み、嫌味、皮肉、辛らつ。
※ save a life:人の命を救う(助ける)、人命を救助する。
※ after all:やはり、結局、しょせん、たかが。
※ grant:承認する、認める、与える。

※ innocence:1)無罪、潔白。 2)無邪気、無垢、純真。
※ Lay down:(規則や法律を)定める。 主張する、断言する。 (「横たえる」や「録音する」なども)
※ raise:(声を)荒げる、張り上げる(怒りを表す)。
※ break with:決別する、絶交する、断絶する、抜け出す、破る。
※ he'll say he's just not the same:この部分、後の「he」が誰を指しているかで意味が違ってきます。
"He is not the same person he was before."(彼はもう昔の彼ではない) 
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236. On The Beach オン・ザ・ビーチ

On The Beach (Summer '88) オン・ザ・ビーチ : Chris Rea クリス・レア

クリス・レアは以前クリスマス・ソングで採り上げていますが、今回はいかにも夏らしいこの曲を選んでみました。


Alubm : Best of Chris Rea
  ベスト・オブ・クリス・レア
(試聴可)
Released: 1988 (Original : 1986)
Written by: Chris Rea
Produced by: Jon Kelly

  クリス・レアについて:
Chris Rea
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 この曲には二つのヴァージョンがあります。 最初は1986年に発売された "オン・ザ・ビーチ" という同名アルバムからシングル・カットされたヴァージョンがあって、イギリスのシングル・チャートで最高57位の中ヒットとなりました。 多少地味ながら、こちらのヴァージョンもなかなか赴(おもむ)きがあります。 ポップな'88年夏版に飽きたら聴いてみると良いかも・・・
→ ※オリジナルの "On The Beach" (オン・ザ・ビーチ)を聴いてみる。

 それから二年後に再レコーディングされた'88年版の曲はよりポップな仕上がりで、UKチャートで12位のヒットとなっています。 ギターがサンタナみたいとか多少の難はあるものの、一般向けにはこうしたアレンジの方が聴きやすいでしょう。 シンプルな歌詞ながら味わいがあり、昨今の若い人の歌詞と比べてみるとその違いが良く分ります。 歌は前半で終わってしまい、残りの半分は演奏だけになりますが、クリス・レアはギターも上手いのでインストゥルメンタル曲としても楽しめるでしょう。 ベスト版に収められているのはこちらのヴァージョンです。


* On The Beach (Summer '88) 『オン・ザ・ビーチ』を聴く:
(※開くまでに時間がかかりますが、のんびりお待ち下さい。 しばらくすると、自動的に再生が始まります)

  ●歌詞と対訳●

Between the eyes of love   恋する者の (盲目な)両の目のまま ※
I call your name   ぼくは きみの名を呼ぶ
Behind the guarded walls   ガード( 防御)された 壁の向こう側に向かって
I used to go    そこはぼくが かつて行っていたところ
Upon a summer wind    夏の風の中に
there's a certain melody   かすかなメロディがながれ 
Takes me back to the place that I know   ぼくが良く知る場所を 思い出させる ※
On the beach    あの浜辺を
(Down on the beach)   (あの浜辺でのことを・・・)

The secrets of the summer   あの夏の日の 秘密は
I will keep    ぼくの心に しまってある
The sands of time   すべり落ちて行く時の砂は 刻一刻と ※
will blow a mystery   謎めいたことを 吹き消していく
No-one but you and I   誰のことも いや、きみとぼくのこと以外は
Underneath that moonlit sky   月明かりの 空の下にいると
Take me back to the place that I know   ぼくが良く知るあの場所に 連れ戻されるようだ
On the beach   あの浜辺に
(Down on the beach...)   (あの浜辺でのことに・・・)

(間奏)

Forever in my dreams   永遠に ぼくは夢の中で
my heart will be   ぼくの心は ずっと
Hanging on to this sweet memory   あのやさしい想い出に しがみついている
A day of strange desire   不思議な欲望の あの日
And a night that burned like fire   炎のように燃えた あの夜のことが
Take me back to the place that I know   ぼくが良く知るあの場所を 思い出させる
On the beach   あの浜辺でのことを
(Down on the beach...)   (あの浜辺での出来事を・・・)


※ the eyes of love:直訳すると「恋する者の目」。"In the eyes of the lover, pock-marks are dimples." (ことわざ:「惚れた者の目には、あばたもえくぼ」)
※ take back:連れ戻す、思い起こさせる、回想させる。 "This song takes me back to my childhood" (この歌を聴くと、子供の頃を思い出す)
※ sands of time:刻一刻。(時間を砂時計にたとえたもの)
※ underneath :下部、底。

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プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

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