歌詞の翻訳について


 歌詞の翻訳に完璧なものはありません。 短い言葉で綴(つづ)られている歌詞には意味の分かりにくいものが多く、詩は別の国の言語に翻(ひるがえ)した時点で韻律や言葉の持つ響きは失われてしまうからです。
 和歌を英語に翻訳したとして、他人の訳文を参考にしない限り十人十色の訳し方になるでしょう。

あかねさす 紫野行き 標野(しめの)行き 野守は見ずや 君が袖振る (額田王)

みさぶらひ み笠と申せ 宮城野の 木の下露は 雨にまされり (詠み人知らず) 

 これらは万葉集や古今和歌集にある有名な句で、上は「むらさ のゆ しめのゆ」で韻を踏んでおり、下は仙台にある宮城野に合わせて「御侍」「御笠」の「御」を「み」と読むことで、「さぶらい かさともうせ やぎのの」として韻を踏ませている訳です。 これらの句は韻律の美しさが魅力の歌なので、私の語学力ではとても翻訳など出来そうにありません。

 韻律を無視して歌の意味を伝えるにしても、普段和歌など読まない人に意味をたずねたとしたら、落語の「ちはやふる」みたいにトンチンカンな解釈が飛び出してくるのではないでしょうか。

千早振る 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くゝるとは (在原業平)

 このブログにある訳詞は私個人の解釈によるもので、あくまでも「原文の補助」ということですから、「対訳」という形にこだわっているのもそのためです。 訳文は大まかな意味を伝えるための補助的なものとして、原文の持つ言葉の響きを楽しんで下さい。
 
 他人の欠点は目に付きやすいもので色々と文句も言いたくなるでしょうが、自分の欠点に気付く人は少ないし、それを改めようとする人は更に稀です。
 訳詞について何かご意見がある場合は「ここはこう訳した方が良いですよ」という具体的な形にして下さい。 良いお手本があれば他の方にも参考になるでしょうし、誤訳を指摘していただければ修正することも可能ですから。
 
 ただし「もっと英語を勉強しろ」とか「下手くそ」とか「やめちまえ」といった具体性を欠く悪口なら子供でも書ける訳で、そうした方は英語が堪能なのでしょうから、ご自分でもっと良い訳文にして皆さんにお目にかけて下さい。 優れた訳詞であれば、喜んで公開させていただきます。 実際に自分でやってみれば、歌詞の翻訳は悪口を並べ立てるより、ずっと骨の折れるものだということが分かるでしょう。

追記: コメントについて
 それと、初めてコメントするのに「初めまして」も「こんにちは」も言わず、名無しや匿名でいきなり自説を展開する人がおりますが、最低限の礼儀もわきまえないコメントは不愉快で読む気にもなれませんので、サッサと削除することにしています。
 面接を受けに行っても名前を名乗らず履歴書も持たず、担当者にいきなりタメグチで話したらその時点で落とされるでしょう。 まして相手の見えないインターネットの世界であればこそ文面で人柄が想像できるというもので、土足で人の家に上がり込もうとする輩(やから)がいるからドアに鍵をかけておくように、コメントを承認制にしているのはそうした礼儀知らずな人を相手にしたくないからです。

 それから、他の人のコメントに対して何か言うのもブログが荒れる原因になるので公開しません。 自分の意見を聞いて欲しかったら、まず相手の意見を尊重することです。 そしてその判断は、それを読む人たちに委ねるようにして下さい。

『人からとやかく言われる様なくだらない人間に限って、まず真っ先に他人の悪口を言うものです』
    (モリエール「タルチュフ」)

プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
老母の介護をしていた頃に、息抜きも兼ねて始めたブログです。
介護の終わった現在はそんな暇もなく休止状態で、たまの休みには気が向くと更新もしています。

※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の無断転載は固くお断りいたします。

訳詞を掲載したい場合は、「記事へのリンクを貼る」という形にして下さい。できれば少しは努力して、自分で翻訳して下さい。

訳詞についてご意見のある方は、「歌詞の翻訳について」をご覧になってからコメントするようにして下さい。

好意的なコメントには出来るだけ返信するようにしていますが、あからさまな悪口は公開せずにサッサと削除しております。それが人情というものでしょう。

※トップページを開きたい時は、一番上の「ブログ・タイトル」をクリックして下さい。

全記事タイトル表示リンク

全記事タイトルを表示

カテゴリ
最新記事
最新コメント
検索フォーム
FC2カウンター
フリーエリア


累計: 検索エンジン登録
本日: SEO対策
昨日: メール配信

アクセスアップ

Mail Form:メールフォーム

リンク
電子書籍
Amazonから電子書籍を出版しました
QRコード
QR
RSSリンクの表示