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283. Hard Times Come Again No More ハード・タイムス

Hard Times (Come Again No More) ハード・タイムス(カム・アゲン・ノー・モア) 
 邦題:「すべては終わりぬ」、「厳しい時代はもうやって来ない」、「つらい時はもうごめんだ」、「辛い時代」等々

 この曲は1854年に Stephen Fosterスティーブン・フォスター によって書かれたもので、オリジナル録音と呼べるものはありません。

 この曲が最初に録音されたのは1905年にエジソンの蝋管蓄音機によるもので、蝋(ろう)の円筒はレコードのように複製ができないので、100本の蝋管を作るには同じ曲を百回演奏しないとならなかったとか。 円盤式の蓄音機「グラモフォン」が製造・販売されたのは1895年のことで、それから円盤型のレコードが作られるようになりました。

 以前に採り上げた Amazing Grace(アメイジング・グレイス:73回目)と同様、この曲も実に多くの人たちが歌っています。 アメリカ南北戦争の頃は、北軍・南軍双方のお気に入りの曲であったとか。
 この歌は貧困に苦しんでいる人たちに対する同情を歌ったものです。 この曲が作られた頃のフォスターは27歳くらいで、妻子も得て作家として一番円熟していた時期ですが、そうした人がこういう悲しい歌を書くというのはとても興味深いことです。
 もっとも翌年の1855年に両親がなくなり、次の年には兄が亡くなると人生の歯車が狂い始め、10年後の37歳の年には孤独と困窮のうちに変死を遂げていますから、あながち他人事(ひとごと)ではなかったのかもしれません。

 この曲の歌詞は4番まであって、それぞれにコーラスが付くのですが、全部を通して歌っているものは稀です。 大抵は途中を適度に省いて短くしてありますし、部分的に歌詞を変えて歌っている人もいます。 アカペラ(人の声だけで楽器無し)もあれば、インストゥルメンタル(楽曲のみで歌無し)のものもありますので、色々と聴き比べてみると良いでしょう。 残念ながら、この曲だけを集めたコンピレーション・アルバムはまだ作られていないみたいですので・・・


Appalachian Journey 2000年:Appalachian Journeyアパラチア・ワルツ2 (試聴可)
 万人向けで、おそらく一番聴きやすいのがこのヴァージョンでしょう。
Yo-Yo Ma (ヨーヨー・マ:チェロ)、Edgar Meyer (エドガー・メイヤー:ベース)、Mark O'Connor (マーク・オコーナー:ヴァイオリン)の弦楽トリオが、ヴォーカルに James Taylor (ジェームス・テイラー)を迎えて録音したものです。→ 音楽を聴く:

At the Ryman1992年:At the RymanEmmylou Harris and The Nash Ramblers
 エミルー・ハリスは以前に "Hobo's Lullaby"(ホーボーズ・ララバイ:94回目)で採り上げたことのあるカントリー系の女性シンガーです。 これはカントリーの殿堂ライマン公会堂におけるライヴで、The Nash Ramblers との共演を録音したものですが、少し歌詞を変えて歌っています。→ 音楽を聴く:

Good as I Been to You1992年:Good as I Been to Youグッド・アズ・アイ・ビーン・トゥ・ユー
 古い曲を採り上げることの多いボブ・ディランですが、このアルバムは全編をトラディショナル・ソングで固めたもので、フォーク・ギター1本で歌うスタイルは初期のディランを思い出させます。 曲のタイトルはこのアルバムでは "Hard Times "/「辛い時代」となっています。→ 音楽を聴く:

Other Voices, Too1998年:Other Voices, TooNanci Griffith (ナンシー・グリフィス)
 ナンシー・グリフィスもカントリー/フォーク系の女性シンガーで、先のエミルー・ハリスからも最高の敬意を払われているベテランです。
 このアルバムも古き時代のアメリカン・トラディショナル・ソングのカヴァー集になっていますが、落ち着いた歌声は安心して聴いていられます。→ 音楽を聴く:

Unearthed2003年:Unearthedジョニー・キャッシュ
 ジョニー・キャッシュの死後に発売された5枚組みボックス・セットの三枚目に収められている曲です。 50年代から活躍しているこの人はカントリーという枠ではとても囲みきれませんが、こうした静かな曲を歌わせても味わい深いものがあります。 以前ナイン・インチ・ネイルズの "Hurt"(ハート:137回)のカヴァーでちょっと触れましたが、そのうち本人の曲も採り上げてみたいと思います。→  音楽を聴く:

Beautiful Dreamer2004年: Beautiful Dreamerビューティフル・ドリーマー
 これはフォスターが作曲した18の曲を、様々なミュージシャンたちが採り上げて歌っているコンピレーション・アルバムです。 この曲を歌っている Mavis Staples (メルヴィス・ステイプルズ)はゴスペル系のシンガーで、ザ・バンドの「ラスト・ワルツ」に出ていたThe Staple Singers の中の一人です。 この曲はピアノの伴奏で歌われる、ゴスペル風の「ハード・タイムス」です。→ 音楽を聴く:

Hard Times Come Again No More 1Hard Times Come Again No More Volume 1
 この曲と同名タイトルのアルバムですが、アメリカの不況時代の曲が23曲収録されており、アルフレッド・リードの "How Can A Poor Man Stand Such Times And Live" なども入っています。
 この曲を歌っているのは Graham Brothers (グラハム・ブラザース)という人たちですが、全体的にかなり古い録音の曲が集められています。→ 音楽を聴く:

Scenic Routes1992年: Scenic RoutesLost Dogs (ロスト・ドッグス)
 ロスト・ドッグスはオルタナ系ロックバンドのフロントマンたちが集まって結成されたスーパー・グループだそうですが、私は知りませんでした。 これはその最初のアルバムに収められている曲で、アカペラで歌われています。 Amazon. で探しても出てこないところをみると、あまり売れてないみたいですが・・・→ 音楽を聴く:

Think Twice2002年: Think Twice / Eclipse (エクリップス)
 これはコーラス・グループのエクリップスがアカペラで歌うヴァージョンです。 グループ名の "Eclipse" は「日蝕」のことで、アルバム・タイトルの "Think Twice" は「よく考える、熟考する」という意味ですが、現在販売されていないところをみるとあまり売れなかったみたいですね。 なかなか良いのですが・・・→ 音楽を聴く:


Canary Song1993年: A Canary Song / The Smith Sisters (スミス・シスターズ)
 女性デュオのスミス・シスターズによるアカペラ・ヴァージョンで、これは曲の後で観客の拍手や声が聞こえるので、ライヴ録音みたいです。 このアルバムも既に発売中止になっていますね・・・
→ 音楽を聴く:


Glencree
1999年: GlencreePeter Mulvey (ピーター・マルヴェイ)
 ピーター・マルヴェイはアメリカン・フォークのシンガー・ソング・ライターです。 この曲を含むアルバムはアイルランドにおけるライヴ録音で、アコースティック・ギター1本で歌われており、Juliet Turner (ジュリエット・ターナー)という人の歌が途中から入ります。
→ 音楽を聴く:

Eastmountainsouth2003年: EastmountainsouthEastmountainsouth
 「イーストマウンテンサウス」は男女のデュオで、同名タイトルのアルバムを一枚残しただけですが、この曲は "Elizabethtown" (エリザベスタウン)という映画のサウンド・トラックで使われました。 3番の歌詞を省いていますが、この中で一番力強いのはこのヴァージョンかもしれません。→ 音楽を聴く:


Surprise1989年: SurpriseSurprise) / Syd Straw (シド・ストロー)
 シド・ストローはマイケル・スタイプ(R.E.M.)とバンドを組んでいだり、ヴァンダイク・パークスのバック・ヴォーカルとして来日したこともあるそうで、この曲を含むファースト・アルバムには豪華メンバーがゲスト参加しており、この曲ではライ・クーダー(G)、ジム・ケルトナー(D)、ヴァンダイク・パークス(P)の演奏が楽しめます。
 ※YouTube にあったので、リンクを貼っておきます。→  「HARD TIMES」を聴く。

●インストゥルメンタル(楽曲のみ):
 他にも色々ありますがあまりやると疲れるので、最後にギターによる演奏を紹介しておきます。

Dorian Michael (ドリアン・マイケル): この人はブルースやジャズ、フォークやロックのギタリストとして40年くらいプレイしているそうです(私は知りませんが・・・)。 この曲は "Sycamore Creek" というアルバムの最後に収められています。→ 音楽を聴く: (5:23)

Steve Eckels (スティーヴ・エッケルス): この人はクラシック・ギターの演奏者で、同じギターでも両方を聴き比べてみるとだいぶ違います。→  音楽を聴く: (3:21)

  ●歌詞と対訳●

 [1]
Let us pause in life's pleasures
   人生の歓びの中にいても、 それを一時忘れて ※

and count its many tears,
    これまでに流された 多くの涙の数をかぞえてみよう

While we all sup sorrow with the poor;
  夕食を摂る間も、貧しい人たちと悲しみを共にしよう ※

There's a song that will linger forever in our ears;
  永遠に 我たちの耳に鳴り響く歌がある

Oh, Hard times come again no more.
  「あぁ、つらい時なんて もう二度と来ないで」、と ※

(Chorus)
'Tis the song, the sigh of the weary, 
  この歌は、疲れた人たちの漏らす ため息 ※

Hard Times, hard times, come again no more
  つらい時、困難な時なんて、二度と来ないで、と

Many days you have lingered around my cabin door;
  何日も小屋の戸口の周りで響いていた

Oh, hard times come again no more.
  「あぁ、つらい時なんて もう二度と来ないで」、と

[2]
While we seek mirth and beauty
   私たちが 歓楽や美しい人を探し ※

and music light and gay,
   明るい陽気な音楽を求めているあいだにも ※

There are frail forms fainting at the door;
  戸口では 弱った人が倒れかけている ※

Though their voices are silent,
   彼らは 声には出さないけれど ※

their pleading looks will say
   その訴えかけるような眼差しは こう言っているようだ ※
 
Oh, hard times come again no more. 
 「あぁ、苦しい時なんて、 もうたくさん」、と

(Chorus)
'Tis the song, the sigh of the weary, 
  この歌は、疲れた人たちの漏らす ため息

Hard Times, hard times, come again no more
  つらい時、困難な時なんて、二度と来ないで、と

Many days you have lingered around my cabin door;
  何日も小屋の戸口の周りで響いていた

Oh, hard times come again no more.
  「あぁ、つらい時なんて もう二度と来ないで」、と

[3]
There's a pale drooping maiden
  蒼ざめた顔をして うなだれている娘がいる ※

who toils her life away,
   彼女はつらい仕事を ずっと働き続け ※

With a worn heart whose better days are o'er:
  良き日々は過ぎ去り、疲れた心を抱えてる ※

Though her voice would be merry,
  彼女の声が 明るくあればいいのにと思うけど ※

'tis sighing all the day,
   今はあらゆる日々に ため息をついている

Oh, hard times come again no more.
  「あぁ、つらい時なんて もう二度と来ないで」、と

(Chorus)
'Tis the song, the sigh of the weary,
   この歌は、疲れた人たちの漏らす ため息

Hard Times, hard times, come again no more
  つらい時、困難な時なんて、二度と来ないで、と

Many days you have lingered around my cabin door;
  何日も小屋の戸口の周りで響いていた

Oh, hard times come again no more.
  「あぁ、つらい時なんて もう二度と来ないで」、と

[4]
Tis a sigh that is wafted across the troubled wave,
  荒波の彼方から 漂って来るのはため息 ※

Tis a wail that is heard upon the shore
  岸辺に聞こえるのは 嘆き悲しむ人の声 ※

Tis a dirge that is murmured
   つぶやくような 死者を悼む哀歌が  ※

around the lowly grave
     低い墓場の辺りから(聞こえてくる) 
  
Oh, hard times come again no more.
  「あぁ、つらい時なんて もう二度と来ないで」、と

(Chorus)
'Tis the song, the sigh of the weary,
   この歌は、疲れた人たちの漏らす ため息

Hard Times, hard times, come again no more
  つらい時、困難な時なんて、二度と来ないで、と

Many days you have lingered around my cabin door;
  何日も小屋の戸口の周りで響いていた

Oh, hard times come again no more.
  「あぁ、つらい時なんて もう二度と来ないで」、と


※ pause: ポーズ、中断、一時停止する。 一息つく。
※ life's (simple) pleasure: 人生の(ささやかな)喜び。 "life of pleasure" だと「放蕩生活」にもなる。
※ sup: 夕食を摂る。
※ Hard time: つらい時期、苦境の期間、難局、不景気。 この曲が作られた同じ年(1854年)、英国のチャールズ・ディケンズ(Charles Dickens)に同名タイトルの小説「Hard Times」があり、邦題は「つらいご時世」。
※ no more: これ以上~しないで、 もう~しないで。 もうたくさんだ。 "No more discussion" (それ以上話すことは無い)。"No more excuses" (言い訳はもうたくさん)。

※ 'Tis [tiz]: "It is" の古い略し方。 "It's" と新しい形にして歌っている人もいます。
※ mirth: 歓楽、歓喜、笑い、浮かれ騒ぎ。
※ beauty: 美しい人、美人、美女。 "Beauty And the Beast" (美女と野獣)。
※ gay: 「陽気な」や「快活な」の古い表現。 同性愛者の「ゲイ」も同じスペル。
※ frail:(人や体の)弱い、虚弱な、病弱な。
※ fainting: 気絶、失神、卒倒。
※ silent: 無言の、声に出さない。
※ pleading: 訴えるような、嘆願する(ような)、申し立てをする。

※ drooping: うなだれる。 垂れ下がる。 しおれる。
※ maiden: 娘、生娘、処女。 乙女、少女。
※ toil away: あくせく働き続ける、セッセと働く、苦労して(骨を折って)働く。
※ worn: 疲れきった、擦り切れて、ボロボロになった。
※ o'er: over の縮約形
※ Though it would be: そうあって欲しいと思う。 そうだったらいい(のに)と思う。
※ merry: 陽気な、快活な。 お祭り気分の。

※ troubled wave: "troubled waters" だと「荒波」や「荒れた海」となりますから、「荒波」としておきました。
※ wail: (悲嘆や苦しみで)うめき声をあげる。 泣き叫ぶ。
※ dirge: (死者を悼む)哀歌、悲歌、葬送歌、挽歌。
※ murmure: つぶやき、ささやき(声)。
※ lowly: 1.低い、低地の。 2.身分の低い、卑しい。
※ grave: 墓、墓場。

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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

73. Amazing Grace アメイジング・グレイス

Amazing Grace アメイジング・グレイス : Christian hymn 賛美歌


 Amazing Grace について:(フリー百科事典『ウィキペディア』)
 アメイジング・グレイスは1772年 John Newton (ジョン・ニュートン)によって歌詞が書かれ、1779年に賛美歌として印刷されたのが最初のようです。 その後教会で歌われるようになりますが、多くの賛美歌がそうであるように作曲者ははっきりとしません。

 1835年に書かれた楽譜が残されていて、音楽はアメリカ南部のトラディショナル・ソングがベースになっているようで、アレンジメントに William Walker (ウィリアム・ウォーカー)という人の名前が挙がっています。 そうやって少しずつ手を加えられながら現在の形になったのでしょう。
 スコットランドやアイルランドの民謡がベースになっているという説もあり、バグパイプで演奏される曲も人気があります。

 作詞者のジョン・ニュートンは二十代の頃は奴隷船の船長でしたが、嵐で難破しかけた時に初めて真剣に神に祈ったところ奇跡的に助かって、のちに悔い改めて牧師となり、この歌が生まれたということです。
(詳しいエピソードは、上のリンクを開いて下さい)

 この歌は1830年代に Cherokee (チェロキー:アメリカの先住民族)の人たちがゴールド・ラッシュのために居住地を追われ、強制移住を余儀なくされた「涙の旅路」(約8千人が亡くなった)の間、慰めの歌ともなりました。

 歌詞については オリジナルが1番~6番 まであり、1910年に "Uncle Tom's Cabin" (アンクル・トムの小屋)からの引用で、7番目の歌詞が付け加えられました。
 1~3番までは大体同じですが、長い歌なのでそれ以降は省略して7番を歌って終わったり、また1番に戻ったりと、歌う人によってまちまちです。

 録音については1920年頃から行われていたようですが、音楽産業の商用レコードとしては1947年の Mahalia Jackson (マヘリア・ジャクソン)あたりから一般に広まったようです。 この歌はアメリカ国歌と同じくらい色々な人が様々な場面で歌っており、とても全部は調べていられませんが、このところ女性シンガーが少なかったので(50年代は皆無)女性中心に並べてみました。



●1947年 Mahalia Jackson (マヘリア・ジャクソン) : 初代"Queen of Gospel Music"(ゴスペル音楽の女王)と呼ばれたマヘリア・ジャクソンは1971年に来日公演を行っています。 1番の歌詞だけの短い歌ですが、62年前の音がこうして聴けるだけでも大したものでしょう。
 アルバム:Amazing Grace [Best of]
Amazing Grace
 / 音楽を聴く: 2:20

●1970年 Judy Collins (ジュディ・コリンズ) : この人がセント・ポール教会で歌ったこの曲はアメリカのビルボードで最高15位になっただけでなく、イギリスでも67週間チャート・インしたそうですから、この人によって一般的になったとも言えるでしょう。
 イギリスでは Alice's Restaurant (アリスのレストラン・1969年)という映画から「アメイジング・グレイス」が知られるようになったそうだから、やはりこの頃から急速に広まったみたいです。
 ヒラリー・クリントンがこの人のファンで、ビル・クリントン大統領の就任式でジュディ・コリンズは「アメイジング・グレイス」の他に「Chelsea Morning」(チェルシーの朝)を歌っていますが、「チェルシー」はこの曲が好きだったヒラリー夫人が娘に付けた名前だったとか。
 アルバム:Whales & Nightingales
Whales & Nightingales
 / 音楽を聴く: 4:09

●1972年 Aretha Franklin (アレサ・フランクリン) : “レディ・ソウル” アレサ(アリーサ)・フランクリンの、二日間にわたる教会でのセッションを収録した二枚組みアルバムに収録されていたものです。 アリーサの歌もすごいけど、オーディエンス(聴衆)との掛け合いも素晴らしい。 最も売れたゴスペル・アルバムの一つであり、発売と同時にビルボードのトップ10に入るほどの人気だったレコードの、これは再発CDです。
 アルバム:Amazing Grace: The Complete Recordings
Amazing Grace
 / 音楽を聴く: 10:49

●1985年 Joan Baez (ジョーン・バエズ) : ジョーン・バエズは60年代のフォーク・ソング・ムーブメントの中心的存在でした。 この曲は'85年ライヴエイドのフィラデルフィア会場でのオープニングで歌われたものとのことですが、歌詞を一つずつ教えながら歌うのはフォーク・ソングの集会でよくやっていたことで、曲は知っていても歌詞をよく知らない人がアメリカでも多かったということなのでしょう。
 アルバム:Joan Baez - Greatest Hits
Joan Baez - Greatest Hits
 / 音楽を聴く: 4:25

●1999年 Anne Murray (アン・マレー) : アン・マレーはカナダの国民的女性歌手です。 二十世紀も終り近くになってカナダの人も歌うようになった―という訳でもないでしょうが、同じ英語圏でお隣(北)の国ですし、ゆったりした歌い方で一緒に歌うにも歌いやすいと思います。
 アルバム:What a Wonderful World: 26
What a Wonderful World
 

●2003年 Hayley Westenra (ヘイリー・ウェステンラ) : ニュージーランドの人で、当時まだ16歳でした。 2003年に日本のTVドラマのエンディング曲として使われたので、日本人には一番なじみがあるかもしれません。 アルバムも日本版しか手に入らないというところも日本での人気を裏付けていて、白血病で亡くなった本田美奈子とバーチャルでデュエットしている曲も収められています。
 アルバム:永遠のピュア・ヴォイス~ヘイリー・ベスト
ヘイリー・ベスト
 / 音楽を聴く: 3:42
4番~6番の歌詞は飛ばしているみたいですが、この人の発音は少し聞き取りにくいです。

●2008年 Sarah Brightman (サラ・ブライトマン) : サラ・ブライトマンはイギリスの人です。 この人も日本で人気があるし、かわいらしい声なのでゴスペルの人たちよりも一般向けで聴きやすいと思います。
 歌詞は1番からいきなり6番に飛んで、それから3番で終わるという変則的な並べ方で、 こうして聴き比べてみると初期の「アメイジング・グレイス」とはだいぶ違っているのが判るでしょう。 
 アルバム:Winter Symphony(冬のシンフォニー)
冬のシンフォニー
 

インストゥルメンタルの「アメイジング・グレイス」

●1972年 Royal Scots Dragoon Guards (ロイヤル・スコッツ・ドラゴン・ガーズ) : イギリスのバグパイプ・バンドで、この曲はビルボードで11位まで上がるヒットを記録し、アルバムは全世界で700万枚を売り上げたとのことです。 スコットランド民謡がベースになったという説も、こうして聴いてみると何となく分かるような気がします。
 アルバム:Highland Cathedral
Highland Cathedral
 / 音楽を聴く: 3:34

●1997年 : 最後にギタリストの Jeff Beck (ジェフ・ベック)が弾く 「アメイジング・グレイス」 をお楽しみ下さい。 "Love is Blue"(恋はみずいろ)とか、この人時々こうしたポップな曲をやりますが、歌わないギタリスト(たまに歌うけど・・・)がこのブログに登場することは無さそうなので、この機会に取り上げてみました。 本人のアルバムではなく、コンピレーション・アルバムからの選曲です。 
 アルバム:Merry Axemas: A Guitar Christmas
A Guitar Christmas
 / 音楽を聴く: 3:14

 他にも Elvis Presley , Johnny Cash , Bryan ferry , Willie Nelson , Rod Stewart , Louis Armstrong , Glen Campbell ... などなど、
音楽共有サイトのGrooveshark だけでも色々な人の名前が出てきます。 興味があれば探してみて下さい。

オムニバス・アルバム: 「アメイジング・グレイス」だけを集めたオムニバス・アルバムも色々と出ています。 画像がリンクになっているので、クリックして開くとどんな人が入っているのか分かります。 複数のアルバムに収録されダブっている人もいて、白鳥英美子(元トワ・エ・モア)はどのアルバムにも入ってますね・・・
  


 ↓歌詞と対訳は、下の「続きを読む」のリンクをクリックして下さい。 

  ●歌詞と訳詩●


[1] Amazing grace   アメイジング・グレイス(驚くべき 神の恵み)
How sweet the sound   何と優しい響きだろう
That saved a wretch like me   それは私のような 哀れな者さえ救ってくださった
I once was lost   かつては道に迷っていた私を
but now am found   今は教え導いてくださり   
Was blind   (かつては)明き盲目(めくら)も同然だったのに
but now I see   今は(心の目を) 明(あ)けてくださったのだ

[2] 'Twas(It was) grace      その神の恵みこそ
that taught my heart to fear   私の怖れる心を 教え諭して
And grace my fears relieved   そして恩恵は 私の怖れを救ってくださった
How precious did that grace appear   その恵みが現れた時の 何と尊かったこと
The hour I first believed   私の最初の信仰が始まった時の

[3] Thro'(Through) many dangers   これまで多くの危険があり
Toils and snares   骨折りや誘惑があったが
I have already come   私がここまで来られたのは
'Tis(It is) grace      神の恵みがあったからだ
hath (=has) brought me safe thus far   ここまで私を安全に導いてくださり
And grace will lead me home   その恵みは 私を(安息の)地へと連れて行ってくださるだろう

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[4] The Lord has promised good to me   主(しゅ)は私に 善きものを約束された
His word my hope secures   その御言葉が 私の希望の保障であり   
He will my shield and portion be   主は私の盾となり、私の一部ともなろう
As long as life endures   この人生の続く限り

[5] Yes, when this flesh and heart shall fail   そう、この肉体と心が衰えて
And mortal life shall cease   長い人生が終りを告げる時
I shall possess   私は手に入れるだろう
Within the veil   (死者の)ベールに包まれながら
A life of joy and peace   歓びと安らぎの 生命(いのち)を

[6] The earth shall soon dissolve like snow   この大地が雪のように溶けて
The sun forbear to shine   太陽が輝きを抑えても
But God, who call'd me here below   でも、私をこの世から (天国に)召された神は
Will be forever mine   永遠に私のものと なってくださるだろう

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

[7] When we've been there   そして 私たちがそこ(神の御許)で過ごす
Ten thousand years   一万年の歳月も
Bright shining as the sun   明るく輝く太陽のように
We'll have no less days   私たちは日々を無駄にすることなく
To sing God's praise   神を讃えて歌う
Than when we first begun   私たちが 最初に始めた時のように

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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

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