447. Rocky Road / ロッキー・ロード

Rocky Road ロッキー・ロード : Nick Lowe ニック・ロウ

 ニック・ロウ1990年のアルバムから、ライ・クーダーやジム・ケルトナーの参加しているこの曲を採り上げてみました。


Alubm : Party of One
  パーティ・オブ・ワン
(廃盤)
Released: 1990
Written by: Nick Lowe (ニック・ロウ)
Produced by: Dave Edmunds (デイヴ・エドモンズ)

  ニック・ロウについて:
Nick Lowe
 フリー百科事典『ウィキペディア』  

 この曲を含むアルバム Party of One
(パーティ・オブ・ワン)にはライ・クーダーとジム・ケルトナーが参加していますが、このアルバムからはずっと以前に「I Don't Know Why You Keep Me On(170回目)」を採り上げたことがありました。

 イギリス人であるニック・ロウと、アメリカ人であるライ・クーダーの両者を結びつけたのは、1987年に行われたジョン・ハイアットのレコーディング時で、それがのちに4人でグループを組んで1992年の 「Little Village」へとつながることになります。

 人生を「山あり谷あり」の山道にたとえることがありますが、それは日本も欧米も変わらないようで、この曲はそんな「岩だらけの道」に立ち向かう男の歌です。 歌詞は少し抽象的で分かりにくい部分もありますが、ライ・クーダーの素晴らしいギター・プレイは軽快で、歌詞の重さを楽しいものに変えているかのようです。

 このアルバムからは「All Men Are Liars」がシングル・カットされていますが、ヒット・チャートにはかすりもせず、現在はアルバム自体が廃盤になっているようです。


●参加ミュージシャン:
* Nick Lowe bass guitar, lead vocals
* Ry Cooder electric guitar, mandolin
* Jim Keltner drums
* Dave Edmunds electric guitar 
* Bill Kirchen electric guitar
* Paul Carrack organ, piano
* Austin De Lone piano, acoustic guitar

  ●歌詞と訳詞●

When I set out this was just a track  俺が この山道を歩き始めた時
Now it's a rocky road  そう、この岩だらけの小道を
I left so fast I didn't even pack  俺は早朝に 荷物も持たず出発して
I just hit this rocky road  この岩だらけの山道に向かったんだ

The flint and shell is cold and cruel  尖った石や貝殻は 冷たく苛酷で
On this rocky road  この岩だらけの小道で
But its spark and spike l can overrule  でもそんな火花の散る尖った石道を 俺はねじ伏せることができそうで
Walkin' this rocky road, yeah  そんな岩だらけの道を歩いて行く
Walk this rocky road  そんな岩だらけの道を歩くんだ

It began one morning when I woke reborn  それは俺が生まれ変わって目覚めた様な ある朝のことだった
Walk this rocky road  この岩だらけの道を 歩き始めたんだ
Felt like chains that bound me from me had been torn 
 (それまでは)まるで鎖に縛られて ずっと苦しめられているみたいだったけど
Walk this rocky road  この岩だらけの道を 歩き始めたのさ

The rut I was in had once been a groove  その足跡はかつて俺がつけたもの
Walk this rocky road  そんな岩だらけの道を歩く
I said to my feet "C'mon feet, time to move"  俺は自分の両足に「さあ、今こそ動く時だぜ」って言って
Then we hit this rocky road, yeah  それで俺たち(頭と足)は この岩だらけの道と対峙して
Hit this rocky road  そんな岩だらけの道に 勝負を挑んだんだ

And the way may be pitted and the climb steep  その道は大きな穴が空いていたり 急な坂道を登ったり
And the mountains soaring and the valleys deep  山々は高く聳え 谷底は深いかもしれないが
But I'm driven by a memory of way-back-when  でも俺は 昔の記憶に衝き動かされて
That says I'm never going back again, yeah, yeah, yeah..
 そして 「もう二度と後戻りはしない」 って言ったんだ

(間奏)

When I first started out, this was just a track  俺が最初に出発した時、それはただの小道に過ぎなかった
Now it's a rocky road  この岩だらけの道で
Fixed my eyes face-forward and I didn't look back  俺はただ前方だけを見つめたのさ、決して振り返ることもなく
I just hit this rocky road  ただこの岩だらけの道と対峙したんだ

There's a thumping and a jumping from a thunderstorm  そこは激しい雷雨で 風が叫び雨が叩きつけてくることもある
On this rocky road   この岩だらけの小道では
But I keep on walking 'till I make it home  でも俺は生れた場所(※)にたどり着くまで 歩き続けよう
I'm gonna walk this rocky road, yeah 俺はこの岩だらけの道を歩き続けるのさ
Walk this rocky road  この岩だらけの道を歩くのさ

And the way may be pitted and the climb steep  この道は大きな穴が空いていたり 急な坂道を登らなければならなかったり
And the mountains soaring and the valleys deep  山々は高く聳え 谷底は深いかもしれないが
But I'm driven by a memory of way-back-when  でも俺は 大古の記憶に衝き動かされて
That says I'm never going back again, yeah, yeah, yeah..
  そして「もう二度と後戻りはしない」 って言ったんだ

I'm gonna walk this rocky road, I'm gonna walk
  俺はこの岩だらけの道を 歩き続けるよう、俺は歩くのさ
I'm gonna walk this rocky road, I'm gonna walk
  この岩だらけの道を 歩き続けるのさ、俺は歩くんだ
I'm gonna walk this rocky road, I'm gonna walk
  俺はこの岩だらけの道を 歩き続けるよう、俺は歩くのさ
I'm gonna walk this rocky road, I'm gonna walk
  この岩だらけの道を歩くのさ、 俺は歩き続けるんだ

I'm going to walk this rocky road    
俺はこの岩だらけの道を 歩き続けるのさ


set out: 1.(旅に)出発する。2.(仕事を)始める。3.~に乗り出す。~を始める。~に着手する。
track: 【名詞】(動物や乗り物の通った)跡、轍(わだち)。(踏み固められた)小道、けもの道。
rocky road: 岩だらけの道、困難な道。
hit: 1.ぶつかる、当たる。 2.~に達する、~に着く。 3.襲う、攻撃する。 
flint: 火打ち石、黒石英(石器時代に矢じりなどに使われたもの)。(石器のように)固く尖ったもの。
cruel: 1.厳しい、つらい、苛酷な。 2.残忍な、無慈悲な、非情な。
over-rule: (発言などを)却下する、覆す、封じる。 "rule over" だと「支配する」「統治する」など。

reborn: 生まれ変わった、生き返った。
bound: 縛られた、束縛された。
torn: (tear の過去形)1.裂ける、破れる。2.(人を)苦しめる、悲しませる。
rut: 轍(わだち)、(車などの通った)跡。

pit: 1.(地面の)大きな穴、くぼみ。 2.(地面に掘った)落とし穴。
climb steep: 急な坂道を上る
soaring: 空にそびえる、急上昇する。
driven: driveの過去形。 (衝動や感情に)衝き動かされる、身を委ねる。
wey back when: かつて、大昔に。

start out: 1.出発する、乗り出す。 2.旅立つ、旅に出る。 3.~を始める、~に着手する。
fix one's eyes: ~を注視する、~を凝視する。
face forward: 前方を向く。
look back: 振り返る。 (過去の事などを)回想する。
thumping: 1.(ドシン、ドンという)大きな音を立てる。 2.(心臓が)ドキドキする。 3.殴ること、殴り合い。
thunderstorm: 激しい雷雨。
keep on: ~し続ける、継続する。
make it home: 帰宅する、家にたどり着く。 ※"home"には「生れた場所」や「故郷」、「死に場所」や「墓所」などの意味もあります。
gonna = going to: ~するつもりである。


446. All It Takes / オール・イット・テイクス

All It Takes オール・イット・テイクス : Hanna Boel アンナ・ボーエル

アンナ・ボーエル1994年のアルバムから、シングルにもなったこの曲を採り上げてみました。 ティナ・ターナーのような歌声と、エリック・クラプトンのようなギター・ソロをお楽しみ下さい。
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Album : Misty Paradise (CD) / Misty Paradise (mp3) 
Released: 1994
Written by: Eddie Chacon
Produced by: Poul Bruun

Hanna Boel (アンナ・ボーエル)について: フリー百科事典『ウィキペディア』

アンナ・ボーエルはデンマークの人ですが、最初に聴いた時は黒人の女性かと思いました。 ラジオでは「アンナ・ボイル(?)」としか聞き取れず、当時はPCもインターネットも無かったので調べようが無かったのですが、最近になってこの曲を思い出し、うろ覚えの歌詞の一部「maybe we can start again」で検索したらヒットしたのがこの曲でした。 長年心に引っかかっていたものが取れて、少しサッパリした気分です。

アンナ・ボーエルは1957年8月生まれということで、この曲の出た当時は37歳、現在は60歳ということになります。 デンマークの女性歌手で私が知っているのは以前に採り上げたことのあるアンヌ・ドゥールト・ミキルセンくらいですが、こちらは英語で歌っているので聴きやすいです。 デンマーク語で歌われる曲も、不思議な響きがして良いものですが・・・

間奏のギター・ソロを弾いているのはThomas Helmig という人ですが、こちらも最初に聴いた時はエリック・クラプトンかと思いました。 クラプトンの影響を受けて似たような演奏をする人は結構いますが、これほどそっくりなフレーズを弾ける人もめずらしく、それはそれで楽しいものです。

アルバムに入っているヴァージョンは[Live]となっていますが、スタジオ・ライブということのようです。
YouTube にあるワーナーの Official Music Video (公式ミュージック・ビデオ)はスタジオ・ライブ風のシングル・ヴァージョンで、両方を聴き比べてみるとアルバムの方は間奏の後にアドリブが入って50秒ほど長くなっているようです。

今回はめずらしく採り上げたい曲が見つかったので、久しぶりにブログを更新してみました。 次回はいつになるか、本人にも分かりません。


Guitar [Solo] , Backing Vocals – Thomas Helmig
Electric Piano, Groovebox (Dr.) – Jan Lysdahl
Synth [Horn] – Jai Winding
Bass – Moussa Diallo
Backing Vocals – Eddie Chacon (Wr.)

  ●歌詞と対訳●
 (1)
Never knew life like this was possible
 あれほど望み得る限りの生活を これまで知らなかった

Most of all with you
  何よりも あなたと一緒だった時のような

I would give anything, anything
  私は何だってするでしょう、どんなことだって

Just to see you through, and to be with you again
 ただあなたと逢って、 そしてまた一緒になれるなら

And I know, yes I know
 分かってる、えゝ 分かっているわ

That life will find a way
 そうした生き方を 見つけられることを

All it takes is one drop of love in your heart
 あなたの心の 愛の一滴(ひとしずく)があれば

And maybe we can start again 
 私たちは またやり直せるでしょう

All it takes is one ray of hope in your life
 あなたの人生に (一筋の)希望の光が射し込めば

And maybe we can do it right, (well)
 私たちは うまくやって行けるはずだから

 (2)
Imagine a time for us, come together now
私たちがまた一緒になった時のことを 心に思い描いてみて

For ever now, be true
  今から ずっと遠い先のことまで、 実現することとして

'Cause I couldn't ask for more, than a chance to see
 だって今の私は 逢える機会のことしか考えられないから

There's a chance to see, what could've been you
 またあなたに逢えるという 機会の他(ほか)には何も

And I know, yes I know
 分かってる、えゝ 分かっているわ

That life will find a way
 そうした生き方を 見つけられることを

All it takes is one drop of love in your heart
 あなたの心に 愛の一滴(ひとしずく)があれば

And maybe we can start again
  私たちは またやり直せるでしょう

All it takes is one ray of hope in your life
 あなたの人生に 一筋の希望の光があるのなら

And maybe we can make it right, (yes)
  私たちは うまくやって行けるはずだから

( Guitar [Solo] – Thomas Helmig )

All it takes is one drop of love in your heart
And maybe we can start again

All it takes is one ray of hope in your life
And maybe we can make it right

All it takes is one ray of hope in your life
And maybe we can make it right...
(以下アドリブ)


most of all: 何よりも、とりわけ、最も~なことは。
give anything: 何だってする、どんな犠牲でも払う。
find a way: 道(方法)を見つける
all it takes: 必要なのは~だけ
drop of: 一滴の、わずかな
ray of hope: 希望の光、一縷(いちる)の望み。

imagine: 想像する、心に描く。
come together: 1.一緒になる、一体になる。 2.和解する。
For ever = Forever
be true: 実現する、本当になる。 (インターネット上の歌詞の中には"through"となっているものもありますが、アルバムの歌詞カードの方を採りました)
couldn't ask for more: それ以上は望めない

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

431. Go Rest High on That Mountain ゴー・レスト・ハイ・オン・ザット・マウンテン

Go Rest High on That Mountain ゴー・レスト・ハイ・オン・ザット・マウンテン
    Vince Gill ヴィンス・ギル

ヴィンス・ギル1994年のアルバムから、翌年に6枚目のシングルとなったこの曲を採り上げてみました。 アメリカのカントリー・チャートで14位、カナダのカントリー・チャートでは7位となっています。


Album : When Love Finds You
(Import)
Released: August, 1995 (Album: June, 1994)
Written by: Vince Gill (ヴィンス・ギル)
Produced by: Tony Brown (トニー・ブラウン)
 ヴィンス・ギルについて:
Vince Gill
 フリー百科事典『ウィキペディア』

ヴィンス・ギルはカントリー・ミュージックの人ですから、日本での知名度はほとんどありませんが、1991年にダイアー・ストレイツ最後のアルバムとなった "On Every Street" (「オン・エヴリー・ストリート」)のレコーディングに参加しています。
ダイアー・ストレイツのリーダーだったマーク・ノップラーから、ヴィンス・ギルはバンドのメンバーにならないかと誘われ、そちらの方は断ったようです。 (マーク・ノップラーはTOTOのドラマーだったジェフ・ポーカロにも加入を打診していたとか・・・)

この曲は、ヴィンス・ギルより二つ年上のカントリー界のスーパースター(といっても、日本ではほとんど無名ですが・・・)の Keith Whitley (キース・ウィットリー)が1989年に亡くなった時に、その死を悼(いた)んで書き始められたそうです。 でも完成には至らずしばらくそのままになっていて、1993年に兄のボブが心臓発作で亡くなった時になって改めて採り上げられ、曲として仕上げられたようです。

―という訳で、この曲はゴスペル・ミュージック(キリスト教的色合いの濃いアメリカの民俗音楽で黒人音楽の要素が強い)とも呼べるもので、"16 Great Country Gospel Favorites" というアルバムにも収録されていました。 死者を悼む歌ということで多少宗教色の強いところはありますが、きれいな曲だしヴィンス・ギルの歌声も美しいです。

この曲を含むアルバムからは6曲がシングル・カットされ、その内の5曲はアメリカやカナダのカントリー・チャートで1位から5位のヒットとなっています。 
でもアルバムのラストに収められたこの曲は、シングルとしては最後の6枚目として翌年にリリースされていますから、本人はあまり出したくなかったのかもしれません。 
この曲は1996年の CMA (Country Music Association) Awards では "Song of the Year" を受賞していますし、38回のグラミーでは "Best Male Country Vocal Performance" と "Best Country Song" 賞も獲得しました。


Drums – Carlos Vega
Bass – Michael Rhodes
Fiddle – Stuart Duncan
Acoustic Guitar – Randy Scruggs
Electric Guitar – Steuart Smith, Vince Gill
Steel Guitar – John Hughey
Keyboards – Pete Wasner
Piano – John Barlow Jarvis, Pete Wasner
Percussion – Tom Roady
Backing Vocals – Patty Loveless, Ricky Scaggs

Grooveshark で、Go Rest High on That Mountain を聴く : (5:14)

  ●歌詞と対訳●
[1]
I know your life
  あなたの人生を知っている

On earth was troubled
  苦しかった この地上においての

And only you could know the pain
  あなたにしか分からなかった苦悩も

You weren't afraid to face the devil
  あなたは (たとえ)悪魔のような相手でも 怖れず立ち向かい

You were no stranger to the rain
  困難な時期も 経験してきたけれど (※)

(Chorus)
Go rest high on that mountain
  (今は)あの山の高みへと行って 休むといい

Son, your work on earth is done
  あなたの地上での務めは もう終わったのだから

Go to Heaven a shoutin'
  天国へ行って 声高く歌い上げるといい

Love for the Father and the Son
  (天上の)父(神)と その子(キリスト)への愛を

[2]
Oh, how we cried the day you left us
  あなたがいなくなった日に 皆がどれほど泣いたことか

And gathered round your grave to grieve
  あなたの墓の周りで その死を悼(いた)んだ時に

Wish I could see the angels faces
  願わくば あなたが天使たちの顔を拝(おが)めますように

When they hear your sweet voice sing
  あなたの優しい歌声に 天使たちが耳を傾ける時に

(Chorus)
Go rest high on that mountain
  (今は)あの山の高みへと行って 憩(いこ)うといい

Son, your work on earth is done
  あなたの地上での役目は もう終わったのだから

Go to Heaven a shoutin'
  天国へ行って 声高らかに讃えるといい

Love for the Father and the Son
  (天上の)父(神)と その子(キリスト)への愛を

  Instrumental (間奏) Fiddle – Stuart Duncan

(Chorus)
Go rest high on that mountain
  (今は)あの山の高みへと行って 安らぐがいい

Son, your work on earth is done
  あなたの地上での務めは もう終わったのだから

Go to Heaven a shoutin'  天国へ行って 声高く歌い上げるといい

Love for the Father and the Son
  (天上の)父(神)と その子(キリスト)への愛を

Go to Heaven a shoutin'
  天国へと行って 声高らかに讃えるといい

Love for the Father and the Son
  天上の神と その子(キリスト)に対する愛を


※ on earth: 地上で、この世で。
※ face the ..: ~と直面する、~と向き合う、~を直視する。
※ devil: 悪魔(のような人)。 悪人、意地悪な人。
※ no stranger to ..: ~を良く知っている。~を経験している。~を知らない訳ではない。
※ the rain: 晴れの日を「良いこと」、雨の日を「悪いこと」にたとえるのは日本と同じで、"the pain" (痛み/苦しみ)と並べて韻を踏んでいます。

※ go (to) rest: 直訳すると「休みに行く」。休む、床に就く、寝る。
※ Son: 「息子」という意味ですが、ここでは単なる呼びかけで、あえて訳さずにおきます。 その後に "your sweet voice sing" (あなたの優しい歌声)というフレーズもありますし。
 
※ shouting: 「叫び」。 ここでは先輩シンガーへの呼びかけですから、「声高らかに歌う」くらいに解釈しています。
※ love for: ~に対する愛。
※ (God) the Father: (キリスト教での天上の)父(神)。
※ the Son: その(神の愛する)子としてのキリストを指す。

※ gather round: ~の周りに集まる。
※ to grieve: 悲しみ(悲嘆)に暮れる、追悼する。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

429. Last Kiss ラスト・キス (カヴァー)

Last Kiss ラスト・キス (カヴァー) : Pearl Jam パール・ジャム

1998年にパール・ジャムがファン・クラブ用クリスマス・シングルとしてカヴァーした古い曲ですが、翌年には全米で2位、カナダとオーストラリアでは1位と、彼らにとって最大のヒットとなりました。


Last Kiss (Single)
Album : Last Kiss (Single)
  No Boundaries

Released: June, 1999 (Original Version 1961)
Written by:W. Cochran, J. Carpenter, R. Hoyal, B. McGlon
Produced by: Pearl Jam
 パール・ジャムについて:
Pearl Jam (手前がエディ・ヴェダー)
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"Last Kiss"(曲)について: 「ラスト・キス」は1961年にウェイン・コクランという人が歌ったのが最初のヴァージョンですがヒットはせず、その後1964年にJ.フランク·ウィルソン&キャバリアーズが歌ってトップ10に入るヒットとなっています。
エディ・ヴェダーがシアトルのアンティーク・モールで見つけてきた古いレコードというのは、おそらく後者のヴァージョンでしょう。

歌の内容は、「父親の車を借りて彼女とドライブしていたら、雨の夜に停車していた車をよけきれずに事故を起こし、瀕死の彼女を抱き上げて最後のキスをした」、というものです。
悲しい話ですが何となくのんびりした曲に聴こえるのは、50年も前の古い歌だからでしょう。 エディ・ヴェダーも「グランジ」や「オルタナティヴ・ロック」といったレッテルを忘れ、すっかり60年代の気分になって歌っているようです。

この曲は1998年のコンサート・ツアーで数回演奏されたのちに、1998年のクリスマス・シングルとしてレコーディングされましたが、わずか2千ドルの費用でミキシングが終了したとか。 ベーシストのジェフ・アメンによると「それは俺たちのレコーディングの中でも最小限(の予算)で済んだものだった」と言うことです。

この曲は1999年の "No Boundaries: A Benefit for the Kosovar Refugees" という、コソボ紛争による難民救済を目的としたチャリティ・アルバムの1曲目にも収録され、約1千万ドルを稼ぐ手助けにも一役買っています。

「パール・ジャムらしくない」とか「懐古ロックだ」とか辛口の批評もありますが、気軽なクリスマス・シングルとして楽しんで歌っているのだから、一緒に楽しんで聴けば良いでしょう。 これなら60年代に青春していたシニアの方たちにも受け入れてもらえるのではないかと思います。


Eddie Vedder (エディ・ヴェダー): Vocals
Jeff Ament (ジェフ・アメン): Bass
Stone Gossard (ストーン・ゴッサード) : Guiter
Mike McCready (マイク・マクレディ) : Guiter
Matt Cameron (マット・キャメロン) : Drums (1998年より参加)

Grooveshark で、Last Kiss 『ラスト・キス』を聴く: (3:17)

  ●歌詞と対訳●
(Chorus)
Oh where, oh where, can my baby be?
 あぁ、どこに、俺の彼女はどこにいる?

The Lord took her away from me
  彼女は神が 俺から奪って行ったんだ 

She's gone to heaven, so I've got to be good
  彼女は天国に召されたから、俺はいい子にしていなきゃ

So I can see my baby when I leave this world
  そうすりゃ この世とオサラバした時、(あの世で) 俺は彼女に逢えるから

[1]
We were out on a date in my daddy's car
  俺たちは親父の車で デートに出かけたんだ

We hadn't driven very far
  そんなに遠くまで ドライヴした訳じゃないけど

There in the road, straight ahead
  (夜の)道路を、ずっと真っ直ぐに進んで行くと

A car was stalled, the engine was dead
  エンジンがイカれて、停車してる車が(急に目の前に現れ)

I couldn't stop, so I swerved to the right
  (雨で)すぐに止まれなかったから、(慌てて)ハンドルを右に切ったんだ  

I'll never forget the sound that night
  その夜のあの音は 決して忘れることができない

The screamin' tires, the bustin' glass
  タイヤは悲鳴を上げ、ガラスが砕け散り

The painful scream that I heard last
  最後に聞いたのは 悲痛な叫び声だった

(Chorus)
Oh where, oh where, can my baby be?
 あぁ、どこに、俺の彼女はどこにいる?

The Lord took her away from me
  彼女は神が 俺から奪って行ったんだ 

She's gone to heaven, so I've got to be good
  彼女は天国に召されたから、俺はいい子にしていなきゃ

So I can see my baby when I leave this world
  そうすりゃ この世とオサラバした時、(あの世で) 俺は彼女に逢えるから

[2]
When I woke up the rain was pourin' down
  俺が目を覚ました時には 土砂降りの雨になっていて

There were people standing all around
  周りには人々が ぼんやりと突っ立っていた

Something warm goin' through my eyes
  俺は目の中に 何か生温かいものを感じたけど

But somehow I found my baby that night
  ともかく俺は 闇の中で彼女を捜し出し 

I lifted her head, she looked at me and said
  彼女の頭を抱(かか)え上げると、彼女は俺を見つめてこう言った

"Hold me darling, just a little while"
  「私を抱きしめて、ダーリン、少しの間だけでも」

I held her close, I kissed her our last kiss
  俺は彼女をきつく抱きしめ、俺たちにとって最後のキスをしたんだ

I found the love that I knew I had missed
  いなくなると分かっている恋人を 見つけ出したのさ

Well, now she's gone
  そう、彼女は逝(い)ってしまった

Even though I hold her tight
  たとえ俺が 彼女をきつく抱きしめたとしても

I lost my love, my life that night
  俺は恋人を失くし、 あの夜に俺の人生を失(うしな)ったんだ、


(Chorus)
Oh where, oh where, can my baby be?
 あぁ、どこに、俺の彼女はどこにいる?

The Lord took her away from me
  彼女は神が 俺から奪って行ったんだ 

She's gone to heaven, so I've got to be good
  彼女は天国に召されたから、俺はいい子にしていなきゃ

So I can see my baby when I leave this world
  そうすりゃ この世とオサラバした時、(あの世で) 俺は彼女に逢えるから

Oh, oh ...



※ The Lord: 主(しゅ)、神。
※ take (took) away: 1.奪い去る、持ち去る。2.連れて行く、連れ去る。 
※ have got to = have to: ~しなければならない。
※ be good: いい子にしている、おとなしくしている、行儀良くしている。
 "Be good!" で、「いい子にしてなさい!」(おとなしくしなさい!)

※ straight ahead: まっすぐに。 "straight ahead driving" 「直進運転」 
※ swerve to the right: 右によける(ハンドルを切る)。 
※ screaming: 叫び声、「キーッ」ときしむ音。
※ busting: 破裂する。

※ pouring: 土砂降り。 "pouring rain" 「土砂降りの雨」
※ standing around: 周りにたたずむ、 呆然と突っ立つ。
※ lift one's head: ~の頭を上げる、持ち上げる。
※ hold (held) someone close: ~をきつく(ギュッと)抱きしめる。
※ gone: この場合は(人が)「死んだ」、「すでに亡くなっっている」
※ even though: たとえ~としても、 ~であるにしても。
※ hold .. tight: ~をきつく抱きしめる。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

424. Stewart's Coat スチュワートのコート

Stewart's Coat スチュワートのコート / Rickie Lee Jones 
リッキー・リー・ジョーンズ1993年のアルバムから、今はもう逢えない恋人を歌ったこの曲を選んでみました。


Alubm : Traffic from Paradise
  トラフィック・フロム・・

Released: September 1993
Written by: Rickie Lee Jones (リッキー・リー・ジョーンズ)
Produced by: Rickie Lee Jones
リッキー・リー・ジョーンズについて:
Lickie Lee Jones
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1979年のファースト・アルバムはアルバム・チャートで全米3位のヒットとなり、グラミーでは最優秀新人賞を獲得して鮮烈なデビューを果たしたリッキー・リー・ジョーンズでした。
このブログでも、そのデビュー・アルバムからは3曲を採り上げています。

その後も寡作(かさく)ながら80年代には4枚のアルバムをリリースし、セカンドが全米最高5位、3rdから5thも39位~44位とまずまずのセールスを記録しています。

90年代以降もコンスタントにアルバムを発表し続けてはいますが、アルバム・チャートで100位以内に入ることはなくなり、シングル・カットされる曲もなくなってしまいました。
1993年リリースのこのアルバムも地味な感じで、あまり他人(ひと)にお勧めできる内容ではありませんが、この曲は割りと好きなので採り上げてみることにしました。 

相変わらず分かりにくい歌詞を書く人ですが、そばに恋人のいない寂しさは伝わると思います。
コーラスで繰り返される言葉の中に "learn to crawl" というフレーズがあり、直訳すると「(赤ちゃんが)ハイハイを覚える」という意味になりますが、ここでは生き方に不慣れな女性が「生きる術(すべ)を学ぶ」くらいの感じで訳してみました。

プリテンダーズのサード・アルバムにも "Learning to Crawl" 「ラーニング・トゥ・クロール」というタイトルが付けられていましたが、それは二人のメンバーの相次ぐ死やグループのメンバー・チェンジなどの困難を乗り越え、赤ん坊がハイハイを覚えるように「また一から始める」という、クリッシー・ハインドの決意表明に思えたものです。

このアルバムのイラストレーションは、Charles Stewart Parker という人が描いています。


Rickie Lee Jones – Vocals, Acoustic guitar, Mandolin, Keyboards
  Jim Keltner : Drums
  John Leftwich : Bass, Backing vocals
  Sal Bernardi : Acoustic guitar, Backing vocals
  Leo Kottke – Twelve-string guitar, Slide acoustic guitar

Grooveshark で、Stewart's Coat 『スチュワートのコート』を聴く: (4:32)

  ●歌詞と対訳●


Hold me, love, I can't sleep again
  私を抱きしめて、愛(いと)しい人、以前のように眠れないの

I have to kiss your nose?
  あなたの鼻先に キスしてあげましょうか?

I wanna lay here next to him, love
  ここで、 あなたのそばで眠りたいの、 愛しい人 

I remember walking in the rain
  雨の中を歩いたことを 思い出すわ

Rain was falling on my hands,
  雨が 私の両の掌(てのひら)に降り注いで・・・

I don't wanna live through that again, (no)
  あの頃をもう一度 生きてみたい訳じゃないけど


Outside, the heart it gets dark, now
  外に出てみても、今は心が暗くなる

Lovers walking in the park, now
  恋人たちは 公園の中を(寄り添って)歩き

Children singing songs that will now
  子供たちは 歌をうたっている

Make all our dreams come true
  「ぼくらの夢が 全て叶(かな)いますように」、と

I'm in love with you
  私はあなたに恋しているの


(I know) it takes is love
  (そう) 必要なのは愛

Love is a healing thing
  愛は 癒(いや)してくれるもの

When you give everything
  あなたが全てを 与えてくれた時に

You love in the world
  あなたの愛は この世界にある 

The world gives you love to hold onto
  その世界が愛を与えてくれたら、 しっかりとつかんで放さないで 

Remembering, we seldom remember love
  覚えておいて、 「人は愛を忘れずにいることは滅多にない」、ということを

[Chorus]
(Someday) Just give me many chances
  (いつか) 何度かチャンスを与えてくれるなら

(Far away) I’ll see you through it all
  (遠くから) その間ずっと あなたを見てるから

(Remember) Just give me time to learn to crawl
  (覚えていて) 生き方を学ぶ(※)時間を 与えてほしいの

Just give me many chances  何度か チャンスを与えてくれるなら
I'll see you through it all  その間ずっと あなたを見てるから
Just give me time to learn to crawl  ただ生き方を学ぶ 時間が欲しいの

Just give me many chances  何度か チャンスを与えてくれるなら
I'll see you through it all  その間ずっと あなたを見てるから
Just give me time to learn to crawl  ただ生き方を学ぶ 時間が欲しいの


In September, when the rain comes and the wind blows
  9月になり、雨の季節がおとずれ、風が吹き始めたら

I would see you walking in your coat, (oh)
  (レイン)コートを着て歩く あなたに逢ってみたい

And if you let me,
  そして もしあなたが私に・・・そうさせてくれるなら、

I will keep you here, inside the stars
  私はあなたを ここに留めておきたい、(夜空の)星の中にでも

I will love, the sound of my sheets
  私は愛するでしょう、 (ベッドの)シーツが音を立てるくらいに

since you have moved beneath them
  あなたが ふさわしくない人のところへ引っ越した時からずっと・・・

[Chorus]
Just give me many chances  何度か チャンスを与えてくれるなら
I'll see you through it all  その間ずっと あなたを見てるから
Just give me time to learn to crawl  ただ 生き方を学ぶ 時間が欲しいの

Just give me many chances  何度か チャンスを与えてくれるなら
I'll see you through it all  その間ずっと あなたを見てるから
Just give me time to learn to crawl ただ(幼児が)ハイハイを覚える時間を与えて

Just give me many chances  何度か チャンスを与えてくれるなら
I'll see you through it all  その間ずっと あなたを見てるから
Just give me time to learn to crawl (人生の始めから)生き方を学ぶ時間を与えて

(以下、繰り返し)
Just give me many chances
I'll see you through it all
Just give me time to learn to crawl

Just give me many chances
I'll see you through it all
Just give me time to learn to crawl

Time to learn to crawl  (人生の最初から)生き方を学ぶ時間を
Time to learn to crawl  (赤ちゃんが)ハイハイを学ぶための時間を・・・



※ next to:~の隣で。
※ I don't wanna (want to): 私は~したくない。
※ live through: 生き抜く、生き残る。 乗り越える、乗り切る。
※ that again: もう一度。 "Say that again" 「もう一度言ってみろ」「何て言ったの」。 "Not that again" 直訳で「もうそれはよせ」、(同じことをする人に)「いいかげんにして」
※ gets dark: 暗くなる。
※ dreams come true: 夢がかなう、夢が実現する。
※ I'm in love with you: 私はあなたに恋してる。

※ (all) it takes is ..: 必要なのは~だけ。
※ healing: 癒(いや)し、治療。 ヒーリング。
※ hold onto: ~をしっかりつかまえておく、~を手放さない。
※ seldom: めったに~しない。 ほとんど~ない。
※ through it all: その間ずっと。
※ learn to ..: ~を学ぶ、~の仕方を習う。
※ crawl: (赤ちゃんが)這(は)う、ハイハイする。 水泳の「クロール」ストローク。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

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Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
一昨年まで老母の介護をしていました。 古い記事へのコメントも大歓迎です。
※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の転載はお断りいたします。
訳詞を掲載したい場合は、記事へのリンクを貼るという形にして下さい。

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