Don't Know Why ドント・ノー・ホワイ

Don't Know Why ドント・ノー・ホワイ : Norah Jones ノラ・ジョーンズ


Alubm : Come Away with Me
  ノラ・ジョーンズ
(試聴可)
Released: 2002
Written by: Jesse Harris
Produced by: Norah Jones, Arif Mardin & Jay Newland

  ノラ・ジョーンズについて:
Norah Jones
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 ノラ・ジョーンズのこの曲が初めてラジオから流れてきた時は、ちょっとした驚きでした。 久々に良いシンガーに出会えた気がしたからです。 それは多くの人が同じだったようで、翌年のグラミーでは8部門にノミネートされ、全部門受賞という快挙を成し遂げました。 ―もっともその頃になると毎日のようにラジオからこの曲が流れてきて、しばらくは食傷気味になってしまいましたが・・・

 この曲は意外なことに、全米のシングル・チャートで30位までしか上がっていません。 その代わり、グラミー受賞後はファースト・アルバムがアメリカを始めカナダ・イギリス・フランス・ドイツなどでチャートの1位となっています。 ジャジーで大人っぽい感じがしますが、デビュー当時はまだ22歳くらいでした。

 ノラのバックには二人の優れたソング・ライターがいて、この曲はギターの Jesse Harris (ジェシー・ハリス)が1999年に自身のアルバムに収めていた曲のカヴァーです。 もっともノラのピアノと歌声があってのヒットであり、オリジナルはかなり地味な感じの曲でした。
 もう一人のソング・ライターであるベースの Lee Alexander (リー・アレクサンダー)はプロモーションの時に一緒に来日していて、まるで恋人同士みたいに見つめ合いながらプレイしていたとか。 その後は公私共にパートナーとなって(のちに別れ)、一緒に The Little Willies なんてふざけた名前のバンドをやったりしていました。(※ "Willie" は英俗で男のペニスを指す隠語 )





  ●歌詞と訳詞●

I waited 'til I saw the sun   太陽(の昇るの)が見えるまで 待っていたの
I don't know why I didn't come   なぜ行かなかったか 自分でも分からない
I left you by the house of fun   あなたを「戯れの家」に置き去りにして
I don't know why I didn't come    なぜ行かなかったのか わからない
I don't know why I didn't come   なぜ行かなかったか 自分でも分からない

When I saw the break of day   夜が明けるのを 見た時
I wished that I could fly away   わたしは「飛び去れたらいいのに」って思った
Instead of kneeling in the sand   砂の上に ひざまずく代わりに
Catching teardrops in my hand   手のひらで 涙のしずくを受け止めながら

My heart is drenched in wine   わたしのハートを ワインに浸しても ※
You'll be on my mind   あなたは わたしの心の中にいるでしょう
Forever   ずっと

Out across the endless sea   果てしのない 海を渡って
I would die in ecstasy   私はエクスタシー(快楽)の中で死ぬことだってできたのに
But I'll be a bag of bones   でもわたしは やせ衰えて行くだけ ※    
Driving down the road alone   独りの道を 車で行くだけ

My heart is drenched in wine   わたしのハートを ワインに浸しても
But you'll be on my mind   あなたは わたしの心の中にいるでしょう
Forever   永遠に

(Instrumental break)

Something has to make you run   なにかが あなたを逃がさなければならない
I don't know why I didn't come   なぜ行かなかったか 自分でも分からない
I feel as empty as a drum   わたしは 空っぽのドラム缶みたいな気分
I don't know why I didn't come   なぜ行かなかったのか わからない

I don't know why I didn't come    なぜ行かなかったか 自分でも分からない
I don't know why I didn't come   なぜ行かなかったのか わからない


※ drench :浸す、ずぶぬれ(にする)
※ a bag of bones :やせこけた人(動物)。「骨が透けて見える袋」のような人ということでしょう。
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Across the Universe アクロス・ザ・ユニバース

Across the Universe アクロス・ザ・ユニバース Rufus Wainwright ルーファス・ウェインライト 


Alubm : Poses
  I Am Sam [Soundtrack]

Released: 2002
Written by: Lennon / McCartney
Produced by: Mitch Rotter, Rob Schnapf

  ルーファス・ウェインライトについて:
Rufus Wainwright
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 おなじみビートルズの、―というよりジョン・レノンの名曲ですが、最近は若い人がこの曲をカヴァーしているのを良く耳にするので、聴き比べも兼ねて取り上げてみました。

 ルーファス・ウェインライトという人は前回やったI Am Sam
(アイ・アム・サム)のサウンド・トラックで知ったのですが、この曲は彼自身のアルバムのボーナス・トラックにも収録されていて、今回はストリングスも入るそのボーナス・トラック版(リミックス)の方を聴いてみます。 彼はジョンの息子のショーン・レノン(「チョウドイイ、ホンダ」の人)と一緒にツアーもしていて、三人でこの曲を歌っています。
そのミュージック・ヴィデオはこちら→ Rufus, Moby, & Sean Lennon - "Across The Universe"

 前回の「Two of Us」が言葉のあそびを得意とするポール・マッカートニーらしい曲とすれば、この曲は歌詞を大切にするジョン・レノンを代表する曲でしょう。
 この曲の歌詞の最初の一行「words are flowing out like endless rain into a paper cup」(言葉があふれ出す 紙コップに降りそそぐ 終わらない雨のように)は、ジョンの前妻シンシアが寝室で口にした言葉がヒントになったようです。 シンシアが寝た後でその言葉が果てしのない流れのように繰り返され、ジョンは階下に降りて残りの歌詞を書きました。 そして翌朝その紙片を見つけたジョンはピアノに向かい、少しずつ曲が形作られたということです。
 1967年に作られたこの曲はなかなかレコーディングの機会に恵まれず、チャリティ・アルバムに収められたりもしましたが、最終的には最後のアルバム「Let It Be」に収録されたヴァージョンが一般に知られています。

 歌詞の中にヒンドゥー教のマントラ、
Jai Guru Deva, Om」(ジャイ グル デイーヴァー、オーム)
が繰り返し入りますが、これは当時インドの文化に傾倒していたジョージ・ハリスンの影響でしょう。
 「Jai」(ジャイ)は「~を讃える」とか「~に感謝を捧げる」、「Guru」(グル)はヒンドゥー教の伝道師で、「Dev」(デーヴァ)は当時彼らが信奉していたヒンドゥーの導師マハリシ・マヘシ・ヨギの導師名なので、
Jai Guru Dev と唱えることは「デーヴァ導師を讃えよう」ということになります。(ジョンは「Deva」と名前を変えていますが、後で実際にインドで会って、どうも幻滅したようです)
 「Om」(オーム)は日本のインチキ宗教の名前に使われ悪いイメージが付いてしまいましたが、日本に伝わった仏教の「南無」(なむ)と同じような意味で、最も短いマントラ(特殊な意味を持ち、神聖な響きを発する呪文)であり、「阿吽」(あ・うん)はその梵字の日本での発音とか。

 ―といった小難しい講釈は検索すれば出てくるからそれくらいにして、この曲は歌詞がつながっていて息継ぎする箇所が少ないので、一緒に歌おうとすると息が苦しくなってきます。 呼吸困難を引き起こさないよう、ご注意下さい。 ルーファス・ウェインライトはいとも容易(たやす)く歌っているように聴こえますが、耳コピーなのか「tumble」(転倒する)を「stumble」(つまづく)と歌っていたり、歌詞の「earth」を「love」に変えるなど少し違って聴こえます。





  ●歌詞と訳詞●

Words are flowing out   言葉が あふれ出す
like endless rain into a paper cup   紙コップに降りそそぐ 終わらない雨のように
they slither while they pass, they slip away  ズルズルと滑りながら通過し、滑り落ちて行く
across the universe   全世界に ※

Pools of sorrow, waves of joy   悲しみのプール(水たまり)、 歓びのウェーヴ(波)が
are drifting through my open mind   私の開いた心の中を 漂いながら過ぎて行く
possessing and caressing me   私に とりついて 私を抱擁(愛撫)する

Jai guru deva, om   ジャイ グル デイーヴァー、 オーム (サンスクリット語のマントラ)

Nothing's gonna change my world   何ものも 私の世界を変えることはできない
Nothing's gonna change my world    何ものも 私の世界を変えることはできない
Nothing's gonna change my world   何ものも 私の世界を変えることはできない
Nothing's gonna change my world    何ものも 私の世界を変えることはできない

Images of broken light which dance before me   私の前で踊る 屈折した光のイメージは
like a million eyes   百万もの(無数の) 目のようで
they call me on and on   ずっと 私に呼び続ける
across the universe   世界中から

Thoughts meander   想いは 当てもなくさまよう
like a restless wind inside a letter box   郵便箱の中の やむことの無い風のように   
they tumble blindly as they make their way   それは転んだ盲人のように 彼らなりのやり方で
across the universe   世界を渡る

Jai guru deva, om   ジャイ グル デイーヴァー、 オーム (ディーヴァ導師を讃えよう、オーム)

Nothing's gonna change my world   何ものも 私の世界を変えることはできない
Nothing's gonna change my world    何ものも 私の世界を変えることはできない
Nothing's gonna change my world   何ものも 私の世界を変えることはできない
Nothing's gonna change my world    何ものも 私の世界を変えることはできない

Sounds of laughter, shades of earth (※)   笑い声の響きと 大地の陰が
are ringing through my open mind   私の開いた心を通して 鳴り響き
inciting and inviting me   私を激励し 招きよせる ※

Limitless undying love which shines around me   私の周りで輝く 限りも終焉もない愛は
like a million suns   百万もの(無数の) 太陽のようだ
it calls me on and on   それが たえず 私を呼び続ける
across the universe   宇宙を越えて

Jai guru deva, om   ジャイ グル デイーヴァー、 オーム (ディーヴァ導師を讃えよう、オーム)

Nothing's gonna change my world   何ものも 私の世界を変えることはできない
Nothing's gonna change my world    何ものも 私の世界を変えることはできない
Nothing's gonna change my world   何ものも 私の世界を変えることはできない
Nothing's gonna change my world    何ものも 私の世界を変えることはできない

Nothing's gonna change my world   何ものも 私の世界を変えることはできない
Nothing's gonna change my world    何ものも 私の世界を変えることはできない
Nothing's gonna change my world   何ものも 私の世界を変えることはできない
Nothing's gonna change my world    何ものも 私の世界を変えることはできない

Jai guru deva,   ジャイ グル デイーヴァー (ディーヴァ導師を讃えよう)
Jai guru deva,    ジャイ グル デイーヴァー
Jai guru deva,    ジャイ グル デイーヴァー
Jai guru deva...    ジャイ グル デイーヴァー・・・
 

※ universe :「宇宙」、「万物」、「全世界」
※ on and on :「どんどん」、「 引き続き」、「 休むことなく」
※ earth :この部分、ルーファス・ウェインライトでは「love」となっている。
※ inciting :「刺激する」、「激励する」、「扇動する」。次の「inviting」(招待する)とは一字違いで、韻を踏んでいる。

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Ordinary Miracle オーディナリー・ミラクル

Ordinary Miracle オーディナリー・ミラクル : Sarah Mclachlan サラ・マクラクラン

2006年公開の映画「シャーロットのおくりもの」から、サラ・マクラクランが歌うこの曲を選んでみました。 彼女は地元バンクーバーの「冬季オリンピック」の開会式で、この曲を歌っています。


Charlotte's Web
Alubm : Rarities, B-Sides & Other Stuff Volume 2

  オーディナリー・ミラクル~プレシャス・ソングス
(試聴可)
Released: December 12, 2006
Written by: David A. Stewart, Glen Ballard
Produced by: David A. Stewart, Glen Ballard

  サラ・マクラクラン について:
Sarah Mclachlan
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この曲は、Charlotte's Webシャーロットのおくりもの」 オリジナル・サウンドトラック(2006) の最後に収められていた曲です。 "Web" は「クモの巣」だから、「シャーロット」というのは蜘蛛(子ブタの額にいる)の名前で、子ブタや女の子ではありません。

彼女自身のアルバムとしては、 「Rarities, B-Sides & Other Stuff Volume 2」 / 「オーディナリー・ミラクル~プレシャス・ソングス」(2008) の1曲目に収録されています。 国内版のタイトルはこの曲になっていますが、原題に「Rarities」(稀な)とあるように、サウンド・トラックやライヴ音源などのレア・トラックを集めたコンピレーション(編集物)アルバムです。 
"Volume 2" というのは、12年前に 「Rarities B-Sides & Other Stuff」という、「ヴォリューム1」に当たるレアなアルバムがあるからですが、こちらの方が一般的で聴きやすい内容となっていて、豪華なゲスト陣とのデュエットも楽しめます。


  Sarah Mclachlan : Vocal, Piano
  Dave Stewart : Guitar
  Matt Chamberlain : Drums
  Stewart Cole : Trumpet
  Ned Douglas : Program
  Randy Kerber : Strings Arrange

  ●歌詞と対訳●

It's not that usual   いつもとは (どこか)違う
When everything is beautiful  全てのものが 美しく(輝いて見える時)
It's just another ordinary miracle today  
  それはよくある今日という 当たり前だけど奇跡の日 

The sky knows when its time to snow  空は雪を降らす季節を 分かっているし
You don't need to teach a seed to grow 種の発芽時は人が教える必要の無いもの
It's just another ordinary miracle today  
  それはごくありふれた 今日という普通だけど奇跡の日

Life is like a gift they say   人生は 贈り物みたいだって言うでしょ
Wrapped up for you everyday  毎日はあなたのために (きれいに)包まれたもの
Open up and find a way  (それを)開いて そして見つけるの
To give some of your own  あなた自身に与えられた 何かを

Isn't it remarkable?   それって(本当は) 注目すべきことじゃない?
Like every time a raindrop falls  たとえば、いつも(空から)雨粒が降ってくることとか
It's just another ordinary miracle today  
  それは何の変哲も無い 今日という平凡だけど奇跡の日

Birds in winter have their fling  渡り鳥は冬になれば (越冬地へと)飛び立って行き
And always make it home by spring  いつも春になれば 故郷の地へと戻ってくる 
It's just another ordinary miracle today  
  それはとても月並みな 今日という日常的な奇跡の日

When you wake up everyday   毎日 あなたが目を覚ます時に
Please don't throw your dreams away  どうか夢の数々を 投げ棄てたりしないで
Hold them close to your heart   心の中に 大切にしまっておいて
Cause we are all a part  だって私たちはみんな 一つのパーツ(かけら)だから
Of the ordinary miracle   日常的に起こる 奇跡(という夢)の

Ordinary miracle   ごくありふれた 奇跡
Do you want to see a miracle?   奇跡を見たいって思わない?

(間奏)

Its seems so exceptional   それは とても特別なことの様に思えるけど
Things just work out after all  物事は結局 (自分で)苦労して成し遂げるもの
It's just another ordinary miracle today  
  それはよくある今日という 当たり前だけど奇跡の日

The sun comes up and shines so bright  太陽が昇ると とても明るく輝くけど
It disappears again at night   夜になれば 再びその姿を隠すように
It's just another ordinary miracle today  
  それはごくありふれた 今日という普通だけど奇跡の日

It's just another ordinary miracle today   
  それはいつもと変わらない 今日という平凡だけど奇跡の日



just another: ありふれた、よくある、ありきたりの、月並みな。
ordinary: 普通の、通常の。 並みの、平凡な。
time to snow: 「雪の(降る)時期」。 
 次の「seed to grow(種の成長)」と並べて韻を踏んでいます。
wrap(ped) up: 包む、包(くる)まる。これも次の「open up (開く)」と対比させています。
remarkable: 注目すべき、驚くべき。 非凡な、優れた、めずらしい。
every time: 【話】いつも、常に。

make it home: 帰宅する、家にたどり着く。
throw away: ~を投げ捨てる。
close to: ~の近くに、すぐ近くに。

exceptional: 特別な、稀(まれ)な。
work out: 何とか解決する、良い結果となる。 苦労して成し遂げる、実現する。
after all: 結局、やはり。
come up: (太陽や星が)昇る、現れる。
disappear: 見えなくなる、姿を消す。


※映画の字幕について:
映画の場合、簡潔な言葉でストーリーを伝える必要がありますから、原文と対比させる「対訳」とは違い、かなり自由な解釈の「意訳」となっていることが多いです。
たとえばこの映画の中で、「SOME PIG」という最初の文字がクモの巣に書かれた時、字幕では「特別なブタ」となっていました。

「some」は「少し」という意味の他に、口語で「大した」とか「なかなかの」とか「相当な」といった意味があり、「He's some fellow.」だと「彼は大した人物だ」となります。
もっとも反語的に、「Some teacher he is!」だと「奴はひどい教師だ!」となりますから、使い方には注意が必要です。
ちなみに俗語で「some pumpkins」でも「大物」とか「大した人物」という意味になり、「He was some pumpkins」で「彼は大人物だった」となります。 「SOME PUN'KINS」なんてレーベルもありましたが、日本で「大したカボチャ」では褒め言葉にはならないでしょう。

対訳の場合はあくまでも原文を理解するための補助的なものと考えていますから、歌詞の訳し方も字幕とはかなり違ったものになっています。

Other Side of the World アザー・サイド・オブ・ザ・ワールド

Other Side of the World アザー・サイド・オブ・ザ・ワールド : KT Tunstall KT タンストール

 前回 KT(ケイティ) タンストール の名前が出たので、今回は本人の曲を採り上げてみました。


Alubm : Eye to the Telescope
  アイ・トゥ・ザ・テレスコープ

Released: 2005 (UK), 2006 (Canada), 2007 (US)
Written by: KT Tunstall, Martin Terefe
Produced by: Steve Osborne

  KTタンストールについて:
KTタンストール
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 この曲はファースト・アルバムのオープニングに収められている曲で、英国のシングル・チャートで13位のヒットとなっています。 曲のタイトルは「世界の反対側」といった意味ですが、日本語のタイトルは付けられていません。 歌詞の内容は "long distance relationship"(遠距離恋愛)を歌ったもので、彼女の友人の実話(片やスコットランド、かたやアメリカ)が基(もと)になっているとか。
 この曲を含むアルバムからは、"Suddenly I See" が "The Devil Wears Prada"(「プラダを着た悪魔」)という映画で使われて、英国のチャートで12位になっています。 アルバム自体もファースト/セカンド・アルバム共にUK3位となっていて、英国では人気があるみたいですね。

 彼女の歌声を最初に聴いたのはプリテンダーズのクリスマス・ソング2000マイル」のカヴァーでした。 それで興味を覚えてファースト・アルバムを聴いてみたのが始まりです。 曲はまずまず、声もまずまず、ルックスもまあまあ(?)で悪くはないのですが、歌詞があまり良くないのでこの曲も訳してはみたもののお蔵入りにしてあったものの一つでした。 「2000マイル」のようにシンプルでも充分に伝わる歌詞は好きなのですが、彼女の場合はやたらと言葉を並べているだけで意味がよく分からないという感じなのです。 特に "the panic light"(パニック・ライト)なんていう変な言葉が出てくると訳しようがありません。
 でも改めて聴いてみるとなかなか良い曲ですし、決して嫌いではないのでこの機会に採り上げてみました。 ファースト・アルバムはUK版、US版、国内版で全てジャケットの写真が違うのでややこしいことになっています。

Although her first name is Kate, she chooses to go by KT as her first name, saying [Kate] just makes me think of a buxom lass baking bread for her man working in the fields.
彼女のファースト・ネームは "Kate"(ケイト)だけれど、彼女がファースト・ネームに "KT" (ケイティ)を選んだのは、「ケイト」という名前がただ自分の夫のために家の中でパンを焼いているだけの豊満な女を思わせるからであった。
【英語で「ボビン立て」のことを "Lazy Kate"(レイジィ・ケイト)と呼んだりするので、あまり良いイメージはないみたいです。 スパイス立ては「レイジィ・スーザン」と言いますが、ぼんやりと突っ立っているだけのレイジィ(怠け者)なメイドというイメージでしょうか。】

Also, Tunstall spells her first name KT (as opposed to Katie) to differentiate herself from fellow singer Katie Melua. (From Wikipedia)
同様に、タンストールがファースト・ネームのスペルを("Katie" に対し) "KT" としたのは、同業のシンガーである "Katie Melua" (ケイティ・メルア)から自分を区別するためであった。 (「ウィキペディア」より)


Personnel:
* KT Tunstall – vocals, guitar, wurlitzer, pianet, shelltone, piano, doepfer bass
* Steve Osborne – shelltone, bass, guitar, percussion
* Arnulf Lindner – bass
* Luke Bullen – drums, percussion, cajon
* Martin Terefe – keyboards

  ●歌詞と対訳●

Over the sea and far away   海の向こうの はるか遠くで
She's waiting like an iceberg   彼女はまるで 氷山のように待っている
Waiting to change    変化の時を 待っているの
But she's cold inside   でも彼女は心の中まで 凍(こご)えきって
She wants to be like the water   水みたいになれたらって思っている

All the muscles tighten in her face   彼女の顔は その表情までがこわばっている
Buries her soul in one embrace  一度抱きしめられるだけで心の中を埋められるのに
They're one and the same   彼らは 誰もみな同じ ※
Just like water   まるで 水のようね

(コーラス)
The fire fades away   炎は 次第に消えていく ※
Most of everyday   毎日の 大半を
Is full of tired excuses  うんざりするような 言い訳でいっぱいにして ※
But it's to hard to say   でも それを言うのはつらいことね
I wish it were simple   それが もっとシンプルだったらいいのに
But we give up easily   でも私たちは 簡単にあきらめてしまう
You're close enough to see that   あなたはそれが よく分かっているけど ※
You're the other side of the world to me  あなたは私から世界の裏側ほども離れてる


On comes the panic light   突然 「パニック・ライト」がやって来たら ※
Holding on with fingers and feelings alike  指と感覚なんかで しがみつくの ※
But the time has come   でも その時が来たわ
To move along    前に進むための

(コーラス)
The fire fades away   熱は 次第に冷めていく
Most of everyday   毎日の 大部分を
Is full of tired excuses  うんざりするような 言い訳で満たすだけで
But it's to hard to say   でも それを言うのはつらいことね
I wish it were simple   もっとシンプルだったらって思うけど
But we give up easily   でも私たちは 簡単にあきらめてしまう
You're close enough to see that   あなたにはそれが よく分かっているけど
You're the other side of the world   あなたは 世界の向こう側にいる

Can you help me   私を 助けてくれる?
Can you let me go   私を 放してくれる? ※
And can you still love me   それでも まだ私のことを愛してくれる?
When you can't see me anymore   あなたが私と もう会えなくなった時でも

(コーラス)
The fire fades away   炎は 次第に消えていく
Most of everyday   毎日の 大半を
Is full of tired excuses  うんざりするような 言い訳でいっぱいにするだけで
But it's to hard to say   でも それを言うのはつらいことね
I wish it were simple   もっとシンプルだったらいいのに
But we give up easily   でも私たちは 簡単にあきらめてしまう
You're close enough to see that   あなたはそれが よく分かっているけど
You're the other side of the world   あなたは 世界の向こう側にいるから
You're the other side of the world   あなたは 世界の反対側にいて
You're the other side of the world to me  私からは世界の裏側ほども遠く離れてる


※ one and the same:同一の。("one and only"「唯一の」と反対)
※ fire:「火」でもあり、「熱」でもあります。 
※ tired:1)疲れた。 2)うんざりした、飽きた。 3)使い古した。
※ excuse:弁解、言い訳、口実。

※ to see:「見る」の他にも、「理解する」、「識別する」、「分る」などの意味も。
※ panic light:「パニック」(恐怖・恐慌)と「ライト」(明かり)を合わせた言葉ですが、意味不明です。
※ Holding on:しがみつく。 この行も意味が良く分かりません。 たぶん遠距離恋愛が終りそうな時ということでしょうか。
※ let me go:直訳すると「私を行かせて」だが、それ以外にも「放して」とか「~させて」といった意味も。


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445. Need You Now ニード・ユー・ナウ ~いま君を愛してる

Need You Now ニード・ユー・ナウ ~いま君を愛してる : Lady Antebellum

 レディ・アンテベラムのセカンド・アルバムから、先行シングルとして全米とカナダで最高2位の大ヒットとなったこの曲を選んでみました。


International single
Album : Need You Now
  ニード・ユー・ナウ (試聴可)

Released: August, 2009 (Album: January, 2010)
Written by: C. Kelley, D. Haywood, H. Scott & Josh Kear
Produced by: Lady Antebellum, Paul Worley
 レディ・アンテベラムについて:
Charles Kelley, Hillary Scott & Dave Haywood
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レディ・アンテベラムは、チャールズ・ケリーとヒラリー・スコットのツイン・ヴォーカルと、デイヴ・ヘイウッド(ギター)の三人によるユニットです。 この曲を含むセカンド・アルバムは第53回アカデミーで5部門を受賞し、かなりのヒット作となりました。

若い人たちに大人気のテイラー・スウィフト同様、「カントリー・ミュージック」と呼ぶにはかなりポップなサウンドですが、こうした人たちがキッカケとなって古いカントリーの世界に新しい風が吹き込み、若い人たちの目や耳がカントリーにも向けられるようになるなら良いことでしょう。

これは恋人と喧嘩して独りになったものの、やはり相手がいないと寂しくて、さりとて電話することもできずに一人悶々としながら少し酔っ払ってる・・・という男女の物語です。 
YouTube の動画では、三人それぞれに別の恋人がいるという設定のドラマ仕立てになっていますが、紅一点のヒラリー・スコットもこの頃は未だスリムでした・・・


Charles Kelley (チャールズ・ケリー) – Lead vocals
Hillary Scott (ヒラリー・スコット) – Lead vocals
Dave Haywood (デイヴ・ヘイウッド) – Acoustic guitar, Background vocals
  Chad Cromwell – Drums
  Craig Young – Bass guitar
  Paul Worley – Acoustic guitar, Electric guitar
  Rob McNelley – Electric guitar (solo)
  Michael Rojas – Piano, Synthesizer


  ●歌詞と対訳●
[1]
Picture perfect memories scattered all around the floor.
  鮮やかな記憶の映像(の数々)が 床一面に散らばっている

Reaching for the phone 'cause I can't fight it anymore.
  電話に手を伸ばしてみるけど、 もうこれ以上そのことで争いたくないし

And I wonder if I ever cross your mind?
  もし私のことが いつもあなたの脳裏をよぎるとしたら?

For me it happens all the time.
  わたしにはそれが 四六時中起こっているのだけど
[Chorus:]
It's a quarter after one, I'm all alone and I need you now.
  (夜の)1時15分だというのに、私は一人きりで あなたを必要としてる

Said, I wouldn't call but I've lost all control and I need you now.
  それに、電話できないのは自制心を失くしているからで、 だからあなたが必要なの

And I don't know how I can do without.
  あなた無しでは どうやっていいのか分からないから

I just need you now.  今すぐに あなたを必要としているの

[2]
Another shot of whiskey, can't stop looking at the door.
  もう一杯ウィスキーをあおってみても、 ドアの方を見ずにはいられない

Wishing you'd come sweeping in the way you did before.
  以前のように きみが勢い良く入ってくればいいのに、と願ってるから

And I wonder if I ever cross your mind?
  もしぼくのことが いつもきみの心に浮かぶとしたら?

For me it happens all the time.
  それがぼくには ひっきりなしに起こっているのだけど
[Chorus:]
It's a quarter after one, I'm a little drunk and I need you now.
 (夜中の)1時15分になるのに、少し酔っ払って あなたを必要としてる

Said, I wouldn't call but I've lost all control and I need you now.
  それに、電話できないのは 全く抑えが効かないからで、 だからあなたが必要なの

And I don't know how I can do without.
  あなた無しでは どうしていいのか分からないから

I just need you now.  今はただ あなたが必要なの

(間奏) (Rob McNelley : Guitar solo)   Oh, whoa

Guess I'd rather hurt than feel nothing at all.
  何も感じられないくらいなら むしろ傷付く方がマシだと思うから
[Chorus:]
It's a quarter after one, I'm all alone and I need you now.
  (夜の)1時15分だというのに、私は一人きりで あなたを必要としてる

And I said, I wouldn't call but I'm a little drunk and I need you now.
  それに、電話できないのは少し酔ってるからで、 だからこそ きみが必要なんだ

And I don't know how I can do without.
    あなた無しでは どうしていいのか分からないから

I just need you now  今はただ あなたが必要なの

I just need you now.  今すぐに あなたを必要としているの

  (Rob McNelley : Guitar solo)

Oh, baby, I need you now.   あぁ、ベイビィ、今すぐ あなたが欲しいのよ


【単語と述語】
perfect memory: はっきりとした記憶、完璧な記憶力。
scatter: 散らばる、散乱する。撒き散らす。
all around: 至るところに、あたり一面に、四方八方に。
reach for the phone: 電話に手を伸ばす。
fight: けんかする、戦う、争う。
anymore: もう~しない。 これ以上~しない。
wonder: ~かどうか知りたいと思う。 ~か疑問に思う。
cross someone's mind: ~の脳裏をよぎる、~の心に浮かぶ、~の頭をかすめる。
all the time: 四六時中、ずっと、ひっきりなしに、のべつ幕なしに。

quarter after: ~時15分過ぎに。
all alone: 一人きりで、 たった一人で。
said: (発言の間に入れて)更に、続いて。
lose (lost) control: 自制心を失う、理性を失う、制御不能になる、抑えが効かなくなる。

(down) another shot of ..: ~をもう一杯飲む。
look at: ~に目を向ける、~を見る。
wish: 願う、強く望む、切望する。
sweep: 1.勢い良く(動く)、さっそうと(歩く)。 2.(ほうきで)掃く。

little drunk: 少し酔っている、ほろ酔い加減で。
guess: 1.推測する、想像する。 2.(米俗語)~だと思う。
rather than: ~よりもむしろ、 かえって~だ。
feel nothing at all: まったく何も感じない。

テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

プロフィール

Sumi Haruo

Author:Sumi Haruo
老母の介護をしていた頃に、息抜きも兼ねて始めたブログです。
介護の終わった現在はそんな暇もなく休止状態で、たまの休みには気が向くと更新もしています。

※記事へのリンクは自由ですが、対訳はあくまでも私個人の解釈なので、訳詞の無断転載は固くお断りいたします。

訳詞を掲載したい場合は、「記事へのリンクを貼る」という形にして下さい。できれば少しは努力して、自分で翻訳して下さい。

訳詞についてご意見のある方は、「歌詞の翻訳について」をご覧になってからコメントするようにして下さい。

好意的なコメントには出来るだけ返信するようにしていますが、あからさまな悪口は公開せずにサッサと削除しております。それが人情というものでしょう。

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