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今月はこちらのブログをサボって、古いレコードのデジタル録音などをやっていました。 ものはついでと、そうしたPC録音についてまとめた記事をブログにしてみたので、興味のある方はご覧になって下さい。

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簡単にデジタル録音ができる「USB付きレコード・プレイヤー」や、パソコンがオーディオ機器に変わる「オーディオ・プロセッサー」から「レコードの洗浄」までを、老母の介護の合間に綴(つづ)ってみました。
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テーマ : オーディオ機器
ジャンル : 音楽

332. I Wanna Be Adored アイ・ウォナ・ビー・アドアード

I Wanna Be Adored アイ・ウォナ・ビー・アドアード : The Stone Roses ザ・ストーン・ローゼズ

 ストーン・ローゼズのファースト・アルバムから、オープニングに収められているこの曲を選んでみました。 アルバム・ヴァージョンは静かに始まるイントロが徐々に盛り上がって来るのですが、歌が始まるまでに2分近くかかるので、シングル・ヴァージョンではラジオ向けにイントロの部分を詰めて短くしてあります。


Alubm : THE STONE ROSES
  ザ・ストーン・ローゼズ
(試聴可)
Released: September 1991 (Album: 1989)
Written by: Ian Brown, John Squire
Produced by: John Leckie

  ザ・ストーン・ローゼズについて:
(L to R) John(G), Reni(Dr), Ian(Vo), Mani(B)
 フリー百科事典『ウィキペディア』 

 ストーン・ローゼズはヴォーカルのイアン・ブラウンとギターのジョン・スクワイアが中心になって結成されたグループで、曲もこの二人が手がけています。 ’80年代の終わりに発表されたファースト・アルバムは当時のミュージック・シーンに多大な影響を与え、現在でも当時を振り返る時には必ず名前が上がります。

 もっともその後のレコード会社の移籍やそれに伴う裁判沙汰などでアルバムの製作は遅れに遅れ、5年以上経ってから発表されたセカンド・アルバムはあまり芳しい評価を受けず、その後メンバー間のゴタゴタなどもあって彼らは解散してしまいました。 実質的にはこのファースト・アルバムが彼らのベストであり、この作品によって彼らの名がロック史に刻まれたと言っても良いでしょう。 でも彼らについてはツベコベ言うより、まずは一曲でも聴いてみて下さい。

●"I Wanna Be Adored" シングル・ヴァージョンを聴く: (7" version 3:33)
 アルバムが発表されたのは1989年ですが、英国でシングルが発売されたのは1991年になってからで、英国のシングル・チャートで20位となっています。 ギターのジョン・スクワイアは painting (絵を描くこと、ペンキを塗ること)でも名前がクレジットされているので、ジャケットのペインティングも彼の手によるものと思われます。

 彼らは以前に所属していたレーベルが、彼らの意向を無視して勝手にミュージック・ビデオを作ったことに腹を立て、そのオフィスに乱入して青や白のペンキをぶちまけたことでも話題になりました。(翌日逮捕)
こんな感じで?
 アルバム・ヴァージョンの静かに始まるイントロが徐々に盛り上がって来るのも良いのですが、最初に聴くにはちょっと長いのですね。 先ずはイントロが短めのシングル・ヴァージョンをお聴かせしたかったのですが、残念ながら YouTube には見当たりませんでした。

 この曲は歌詞が実質5〜6行くらいしかありません。 "I wanna be adored" (俺は礼賛されたいんだ)というフレーズをずっと繰り返しているだけです。 "adore" は辞書を引くと「崇(あが)める、崇拝する、礼賛(らいさん)する、敬愛する、心酔する」といった固い表現が出てきますが、口語では『愛する』とか『大好き』といった使い方にもなるので、「俺は愛されたいんだ」くらいの方が自然かもしれません。 要するに、無名の若者がロック・スターのような憧れの存在になりたいということなのでしょう。
 彼らはこのアルバムの成功によって有名になり、1990年5月に行われた野外コンサートは2万7千人を動員する伝説のライヴとなって、歌詞の内容は現実のものになりました。 もっともそれは、ごく短い間のことでしたけど・・・

The Stone Roses (ザ・ストーン・ローゼズ):
 Ian Brown (イアン・ブラウン) - Vocals
 John Squire (ジョン・スクワイア) - Guitars
 Mani (マニ) - Bass
 Reni (レニ) - Drums


※最初の40秒くらいはノイズしか聴こえませんが、故障ではありません。他の動画も長さは似たり寄ったりなので、その中で一番音質の良いものを選んでみました。

I Wanna Be Adored 『アイ・ウォナ・ビー・アドアード』を聴く: (12" version 4:46)
※音楽共有サイトのGrooveshark が突然寄付制になってしまったので、代わりに YouTube を貼っておきます。

  ●歌詞と対訳●

I don't have to sell my soul  俺は(悪魔に)魂を売らなくてもいいのさ
He's already in me   奴はすでに 俺の中にいるから
I don't need to sell my soul  俺は 自分の魂を売る必要なんてないのさ
He's already in me   奴はすでに 俺の中にいるから
I wanna be adored   俺は 崇拝されたいんだ
I wanna be adored   俺は 礼賛(らいさん)されたいんだ

I don't have to sell my soul  俺は(悪魔に)魂を売らなくてもいいのさ
He's already in me   奴はすでに 俺の中にいるから
I don't need to sell my soul  俺は 自分の魂を売る必要なんてないのさ
He's already in me   奴はすでに 俺の中にいるから
I wanna be adored   俺は 尊敬されたいんだ
I wanna be adored    俺は 敬愛されたいんだ

(間奏)
Adored   (熱愛される、敬愛される、思慕される、心酔される、礼賛される)

I wanna be adored   俺は 崇拝されたいんだ
You adore me   人は 俺を崇(あが)める
You adore me    人は 俺を尊敬するんだ
You adore me   あんたは 俺を礼賛するのさ
I wanna   俺は、
I wanna    俺はされたい、
I wanna be adored   俺は 崇拝されたいんだ
I wanna   俺は、
I wanna    俺はされたい、
I wanna be adored   俺は 誉めそやされたいのさ
I wanna   俺は、
I wanna    俺はされたい、
I wanna be adored   俺は 憧れの対象になりたいんだ
I wanna   俺は、
I wanna    俺はされたい、
I gotta be adored   俺は 愛されなくちゃならないんだ


I wanna be adored   俺は 人から愛されたいんだよ


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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

331. Killing the Blues キリング・ザ・ブルース

Killing the Blues キリング・ザ・ブルース :
         Robert Plant (ロバート・プラント) & Alison Krauss (アリソン・クラウス)

 レッド・ツェッペリンのロバート・プラントと、カントリーのアリソン・クラウスという異色の組み合わせによるデュエット・アルバムから、ゆったりとしたこの曲を選んでみました。


Alubm : Raising Sand
  レイジング・サンド
(試聴可)
Released: October 23, 2007 (Alubm)
Written by: Roly Jon Salley (Rowland Salley)
Produced by: T-Bone Burnett (Tボーン・バーネット)

Robert Plant (ロバート・プラント)
Robert Plant
 | Alison Krauss (アリソン・クラウス)
Alison Krauss

 この曲を含むアルバムは、2009年の第51回グラミー賞において "Album of the Year" (年間最優秀アルバム賞)を始め計5部門を受賞し、この曲も "Best Country Collaboration with Vocals" に選ばれています。 その前年の第50回グラミー賞でも、エヴァリー・ブラザースのカヴァー曲 "Gone Gone Gone"(ゴーン・ゴーン・ゴーン)で "Best Pop Collaboration with Vocals" を獲得していますから、二年続けての受賞となりました。 
 ツェッペリン・ファンの方は、かつてのハニー・ドリッパーズ同様、肩透かしを食ったような気になるかもしれませんが、私のようにツェッペリンのライヴ映画を観ながら寝ていた者にとっては聴きやすかったです。 歳をとるとハードな曲よりも、こんな感じのゆったりした歌の方が和(なご)むのですね。

 このアルバムはアリソン・クラウスの作品を探している中で見つけたのですが、普段カントリーを聴かない私にとっても気になる存在なので、機会があればソロでも採り上げてみたいと思っています。

Alison Krauss & Robert Plant

 この曲のオリジナルは、Rowland Salley (ローランド・サリー)という人が出した "KILLING THE BLUES" というアルバムの4曲目に収められています。 YouTube で検索したら手持ちビデオ・カメラによるライヴ映像が出てきましたが、正直あまり感心できる歌声ではありませんでした。 録音状態が悪いというのもありますが、やはり歌は歌い手によって良くも悪くもなるということでしょう。
 
 歌詞の内容はタイトルも含めて米語の口語表現が多いので、学校で習った真面目な英語(?)では意味がつかみにくいと思います。 "Killing" を手持ちの辞書で引くと、『《形》死にそうな、(仕事などが)つらい、悩殺的な。 (話)おかしくて死にそうな。 《名》殺害。 (話)大もうけ。』―と出てきますが、この場合は「魅力的な」とか「うっとりする」といったニュアンスで訳してみました。 "the world by the tail" も直訳すると「世界の尻尾をつかむ」―となりますが、これも「世界を支配する」くらいの大袈裟な表現となります。 いま恋をしている人はご機嫌で、まるで世界を動かしたり、雲の上で弾んでいる様にも見えるという訳ですね。

Robert Plant – vocals
Alison Krauss – vocals, fiddle

  Riley Baugus – banjo
  Jay Bellerose – drums
  Norman Blake – acoustic guitar
  T-Bone Burnett – acoustic and electric guitar, six-string bass guitar,
  Dennis Crouch – acoustic bass
  Greg Leisz – pedal steel guitar
  Marc Ribot – acoustic guitar, banjo, dobro, electric guitar
  Mike Seeger – autoharp
  Patrick Warren – Keyboards, pump organ, toy piano

※音楽共有サイトのGrooveshark が突然有料になってしまったので、代わりに YouTube を貼っておきます。 余計な画像は要らないのですが、これで我慢して下さい。

Killing the Blues 『キリング・ザ・ブルース』を聴く: (4:17)

  ●歌詞と対訳●

Leaves were falling,    木の葉が 舞い落ちる
Just like embers,   まるで 残り火のような
In colors red and gold,   (燃える)赤や黄金色をした
They set us on fire    落ち葉が 私たち(の心)に火をつけるから ※
Burning just like moonbeams in our eyes.  二人の瞳は 月の光みたいに燃え上がる

(Chorus)
Somebody said they saw me,  そんな(様子の)私を見たと 誰かが言ってた
Swinging the world by the tail  時流に乗って 世界を動かしているみたいだと ※
Bouncing over a white cloud   白い雲の上で 跳びはねているみたいだったと ※
Killing the blues.   ご機嫌な ブルースで ※


Now I am guilty of something  今の私は ある種の罪を犯していて ※  
I hope you never do   あなたは そうでないと良いのだけれど   
Because there is nothing -   だって そんな(悲しい)ことはないから ※
Sadder than losing yourself in love. 愛に目が眩んで 自分を見失うほど悲しいことは ※

(Chorus)
Somebody said they saw me,   そんな私を見かけたと 誰かが言っていた
Swinging the world by the tail  流行の最先端で 世界を支配しているみたいだと
Bouncing over a white cloud   白い雲の上で 元気に弾んでいるみたいだったと
Killing the blues.    うっとりするような ブルースで

(間奏)

Now you ask me,   そして あなたは問いかける
Just to leave you   (私が)あなたから離れて   
To go out on my own   自分独りで 出て行こうとするのを ※
And get what I need to -   そして私が望んで手に入れようとするものは(あなたにとって)※   
you want me to find what I've already had  私が既に手に入れた人であって欲しいということを

(Chorus x2)
Somebody said they saw me,  そんな(様子の)私を見たと 誰かが言ってた
Swinging the world by the tail  時流に乗って 世界を動かしているみたいだと
Bouncing over a white cloud   白い雲の上で 跳びはねているみたいだったと
Killing the blues.   魅力的な ブルースで

Somebody said they saw me,   そんな私を見かけたと 誰かが言っていた
Swinging the world by the tail  流行の最先端で 世界を支配しているみたいだと
Bouncing over a white cloud   白い雲の上で 元気よく弾んでいるみたいだったと
Killing the blues.    うっとりするような ブルースで


※ set on fire: 火をつける、火を放つ。
※ Swinging: (口語で)時流に乗った。 (性的に)自由奔放な。
※ by the tail:直訳すると「しっぽをつかむ」で、何かを掌握すること。
have the world by the tail:「世界を支配している」
have someone by the tail:「人を掌握する」
have a tiger by the tail:「困難な状態に陥っている (虎の尾を踏んでいる)」

※ bouncing: 跳ねる、(上下に)揺れる。 "bounce over" だと「跳ねて〜を越える」
bouncing powder:(米俗)コカイン。
killing:「枯らす」とか「殺す」ですが、口語で「悩殺的な」、「魅力的な」、「うっとりさせる」という意味にもなります。 「おかしくてたまらない」という意味も。

※ guilty of: 〜の罪を犯している、〜で有罪である。
※ there is nothing: 〜は何も無い。 "nothing" は次の "sadder than" とつながっていて、途中で切ると意味がおかしくなります。
※ sadder than: 〜よりも悲しい。
※ go out: 出て行く、外出する。
※ on my own: 一人で、独力で。

※ And get what I need to - you want me to find what I've already had:
三番の歌詞の最後の部分は実際は一つにつながっていますが、間に"what"という関係代名詞が二つ入るので、ちょっと訳しにくいです。直訳風にしてみると、
「私が何を手に入れるにしても、あなたは私が既に持っているもの(人)を見いだすことを望む」―となります。 つまり、「あなたが欲しいものは、(既にあなたのものである)この私であってね」ということなのでしょう。 私はそんな風にこの歌詞を解釈してみました。 この歌詞、全体的に口語的な表現が多いので訳しにくかったです。


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テーマ : 洋楽歌詞対訳
ジャンル : 音楽

330. Wintersong ウインターソング

Wintersong ウインターソング : Sarah McLachlan サラ・マクラクラン

 12月らしく、クリスマスにちなんだ曲を選んでみました。 かなりせつない失恋ソングですが・・・ 


Alubm : Wintersong (Import)
  ウインターソング
(試聴可)
Released: October 17, 2006
Written by: Sarah McLachlan (サラ・マクラクラン)
Produced by: Pierre Marchand (ピエール・マルシャン)

  サラ・マクラクランについて:
Sarah McLachlan
 フリー百科事典『ウィキペディア』

 この曲を含むアルバムは主にクリスマス・ソングを集めたカヴァー集で、地元カナダのアルバム・チャートで1位、アメリカでも7位のヒット作となっています。 その中でもこの曲だけはサラ・マクラクランのオリジナルで、アルバムのタイトル曲でもありますが、シングルにはなっていません。

 このアルバムからは、ジョニ・ミッチェルのカヴァーである「リヴァー」(256回目)や、ジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」などががシングル・カットされています。 現在輸入版CDの方は、後から二曲が頭にプラスされた構成になっていました。 カナダの人らしくゴードン・ライトフットの曲も採り上げていますが、冬のこの時期にふさわしい一枚と言えるでしょう。
 サラ・マクラクランは "Angel" (エンジェル・31回目)でも採り上げているので、この歌声に惹かれた方は併せて聴いてみて下さい。

Sarah McLachlan (サラ・マクラクラン): Vocal, Piano


※音楽共有サイトのGrooveshark が突然有料になってしまったので、代わりに YouTube を貼っておきます。

Wintersong 『ウインターソング』を聴く: (3:33)

  ●歌詞と対訳●

(The) lake is frozen over   湖は 凍りつき
(The) trees are white with snow   樹々は 雪で白くおおわれて
And all around   周りの あらゆるものに   
Reminders of you   あなたを思い出すの
Are everywhere I go   私が どこにいようとも


It's late and morning's in no hurry  急ぐことのない 遅く起きた朝でも
(But) sleep won't set me free   眠りも私を 解き放してはしてくれない ※
I lie awake and try to recall  横になったままで 思い出そうとしてみる
How your body felt beside me   あなたの体が そばにあった時のぬくもりを
When silence gets too hard to handle   静けさに耐えることが あまりにつらく
And the night too long    そして夜が とても長すぎる時に

And this is how I see you   それは どうしたら貴方に逢えるかということ
In the snow on Christmas morning   雪の降る クリスマスの朝に
Love and happiness surround you   愛と幸せが あなたをとりまいて
As you throw your arms up to the sky   あなたは両手を 空に向って差し伸べた
I keep this moment by and by   その思い出を ゆっくりとかみしめてみる ※   

Oh, I miss you now, ... my love   あなたがいないと寂しいの、 私の愛しい人
Merry Christmas,    メリー・クリスマス
Merry Christmas,     メリー・クリスマス
Merry Christmas, my love   クリスマスおめでとう、 私の愛する人 ※

Sense of joy fills the air   歓びの気持ちが あたりを満たし
And I daydream and I stare   空想にひたりながら 私は見つめる ※
Up at the tree and I see   木の上を、 そしてそこに見たの
Your star up there   その上に あなたの星があるのを

And this is how I see you   それは どうしたら貴方に逢えるかということ
In the snow on Christmas morning   雪の降る クリスマスの朝に
Love and happiness surround you   愛と幸せが あなたをとりまいて
As you throw your arms up to the sky   あなたは両手を 空に向って差し伸べた

I keep this moment by and by    私はその思い出を ゆっくりとかみしめているの


※ set free: 自由の身になる。 釈放される。
※ by and by: 1.ゆっくりと、徐々に、少しずつ。 2.やがて、まもなく、しばらくして。 
※ Merry Christmas: この場合は "I wish you a Merry Christmas." や "Merry Christmas to you!" (クリスマスおめでとう) を略した形と解釈しています。
※ daydream: 白昼夢、 白日夢、 空想。


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329. There She Goes ゼア・シー・ゴーズ

There She Goes ゼア・シー・ゴーズ : The La's ラーズ

 1988年にラーズのセカンド・シングルとしてリリースされたオリジナル曲はあまりパッとせず、ヒットしたのは1990年にスティーブ・リリーホワイトによってリミックスされたアルバム・ヴァージョンでした。 そのリミックス・ヴァージョンは英国のシングル・チャートで13位となっています。


'88 Original Cover
Alubm : La's (Import)
  ラーズ +8

Released: Original: November 1988, Remix: November 1990
Written by: Lee Mavers (リー・メイヴァース)
Produced by: Steve Lillywhite, Bob Andrews

  ラーズについて:
L= Lee Mavers, R= John Power
 フリー百科事典『ウィキペディア』 

 ラーズは作曲とヴォーカル担当のリー・メイヴァースと、ベースのジョン・パワーを中心としたバンドで、他のメンバーはレコーディング時にも流動的に入れ替わっていたようで曲によってメンバーのクレジットが違います。 レコーディングに多くの時間と多額の費用をかけたにもかかわらず、一向にアルバムが完成しない状況に見切りをつけたレコード会社側はプロデューサーにスティーブ・リリーホワイトを起用し、セルフ・プロデュースを望む彼らを押し切ってスティーブ・リリーホワイト1人にリミックスをさせることで、何とかリリースまで漕ぎつけたようです。 当人たちはその出来にかなり不満だったようですが、それによって何とかこのアルバムが日の目を見た訳で、バンドはその後次のアルバムを作ることもなく消滅してしまいました。

 この曲のイントロを初めて聴いた時には、’60年代のザ・バーズのサウンドを思い出しましたが、アルバムの方は全体的に’60年代のブリティッシュ・ロックの影響が強く表れているようです。 中には初期のストーンズを彷彿とさせる曲もありますし、そういえばリー・メイヴァースのヴォーカルはミック・ジャガーと似たようなとことがありますが、おそらく彼らの親がそうした曲を聴いていた世代なのでしょう。

 非常にポップで軽快な曲ですが、歌詞の方は薬物、それも静脈注射によるヘロインのことを歌っているようです。 "She" というのは女性以外でも、船とか車とか、都市や国家などを女性に見立ててそう言うことがありますが、歌詞の意味を知らずに聴いていると彼女のことを歌っているようにも聞こえるという訳で、甘いお菓子にくるまれた毒物みたいな曲とも言えるでしょう。 決してポップなだけの曲ではありません。

The La's (ラーズ):
  Lee Mavers (リー・メイヴァース) – guitar, vocals
  John Power (ジョン・パワー) – bass, backing vocals
  Peter "Cammy" Camell – guitar
  Neil Mavers – drums
  John "Boo" Byrne – guitar (on "There She Goes")
  Chris Sharrock – drums (on "There She Goes")


※音楽共有サイトのGrooveshark が突然有料になってしまったので、代わりに YouTube を貼っておきます。

There She Goes 『ゼア・シー・ゴーズ』を聴く: (2:42)

  ●歌詞と対訳●

There she goes   ほら、彼女だよ ※
There she goes again  また あの娘がやってきて ※
Racing through my brain   ぼくの脳の中を レースみたいに駆けまわり  
And I just can't contain,   ぼくはそれを 止めることができないんだ
this feeling that remains    消えずに残る この感じ

There she blows   そら 彼女があえいでる ※
There she blows again   あの娘がまた 吹き荒れて
Pulsing through my vein   ぼくの血管の中を ドキドキと脈打ち ※
And I just can't contain,   ぼくはほとんど 抑えが利かないんだ
this feeling that remains    体に残る この感じ

(間奏)

There she goes   ほら、あの娘だよ
There she goes again  また あれが始まった
She calls my name,   彼女が ぼくの名を呼んで
pulls my train    ぼくの体を なぶりものにする ※
And no-one else can heal my pain   誰も ぼくの痛みを癒すことはできないけど、
But I just can't contain,   ぼくはもう 抑えることができないんだ
this feeling that remains    居座り続ける この感覚

There she goes   ほら、あれだよ
There she goes again  またいつもの あれが始まって
Chasing down my lane   ぼくのレーン(小路)を 追いかけまわすけど ※
And I just can't contain,   でもぼくはもう 抑えが利かないんだ
this feeling that remains    残存してる この感じ

There she goes    ほら あれだよ
There she goes   ほら あの娘だよ
There she goes    ほら またいつものあいつだよ・・・


※ there 〜 goes: ほら〜だよ。(直訳すると)〜があっちに行ったよ。
※ she: 英語では、船とか車とか国家とか都市などにも、女性に擬したものとして用いる。この場合は薬物(ヘロイン)のことでしょう。
※ There he (she) goes again: また始まった。(うんざりして小声で、しかし本人に聞こえるように言う) 出たよ、またあいつの〜が。

※ blow: 吹く。 あえぐ。 吹き荒れる。 爆発する。
※ pulsing: 脈動する。 "pulsing through" だと、(壁を伝わって音などが)響く。
※ vein: 静脈。
※ pull a train: 直訳すると「列車を引っ張る」だが、複数の相手とセックスしたり、一人の女性を複数の男が輪姦するという意味にも使われる。
again / vein / train / contain と似たような発音の単語を末尾に並べて韻を踏んでいます。
※ chasing down: 〜を追いかける。


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Sumi Haruo

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